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いつからだろう ページ24

いつからだろう、人の温もりを感じなくなったのは。

いつからだろう、作り笑いがうまくなったのは。

いつからだろう、自分の心に嘘をつくようになったのは。

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私は江戸の町外れにある少し裕福な家の一人娘として生まれた。
父も母も争いを嫌い、静かにひっそりと暮らしていた。
唯一の親友は千鶴。
転んで泣いている所を見つけて手当してあげた、2つ年下の可愛い女の子。
私たちはいつも一緒に遊んでいて。
日が登って日が落ちるまでずっと飽きることなく一緒だった。
家に帰ればお母さんが美味しいご飯を作って待っててくれて、お父さんの大きくてごつごつした手が私の頭を撫でてくれる。
私の日常は平凡で、とても幸せだった。
そんなある日。
いつものように千鶴と遊んで家に帰ってくると、なにも灯りがついていないことに気づいた。
不思議に思いながらも玄関の戸をあけると一気に血の臭いが漂ってきた。
貴「お父さん...?お母さん...?」
月明かりで照らされ部屋の全体が見える。
大量の血を流し倒れている父と母。
床には土足で登った跡があった。
貴(お父さんもお母さんも土足で登るなんて絶対にしない。)
つまり...
貴(誰かがお父さんとお母さんを殺した...。)
涙は出なかった。
自分でも驚くほど頭は冷めていて、心には大きな黒いモヤができたみたいだった。
敵をとりたいと思うのに、体が動いてくれなくて。
ぺたりと床に座りこんだまま、いつの間にか朝日が登っていた。

その人は→←本当は



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シルバーウルフ - 最初から全て読ませてもらいました。凄く面白いです!!!!(o・ω・o)更新再開楽しみにしてます。(*^^*) (2020年8月7日 15時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ノドカさん» ありがとうございます!どんどん更新できるように頑張ります!応援ありがとうございます! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ノドカ - とても面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年1月27日 19時) (レス) id: 94062155e7 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ミリアさん» とても嬉しいです!更新を早めにできるように頑張りたいと思います。今後の作品の参考にさせて頂きますね。応援ありがとうございます! (2017年12月3日 0時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったら薄桜鬼とコラボかトリップか転生したワールドトリガーの三雲隊か三輪か天羽の姉か妹かアニメKの作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さいね (2017年12月1日 15時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年9月9日 18時

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