出来るなら来世は、そこら辺の雑草になりたい。【あんスタ】

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スバルは食器を台所へ持っていく。
何言い出すんだろうって思ったら『ごちそうさま』だったのか。

にしても、スバル結構食べたな。
大丈夫か？そんなに食べて。一応アイドルでしょうが。

『太りそうで嫌だなぁ』と思いながら、私も残りのご飯を食べて台所へ運ぶ。
…そのまま食器を洗ってしまおう。

蛇口を捻って水を出すと、スバルが私の服を軽く引っ張った。




｢…なに？｣


｢……な……く｣


｢……？｣


｢…な、なんとなく…甘えてみたかっただけ……｣


｢〜〜〜ｯ｣



なんだこの可愛い生き物は。
そんな力を持っていたのかスバル。

私はどう返事をしたらいいのか分からず、スバルの頭を撫でた。


｢…っ｣


あ、顔赤くなった。

スバルは顔を隠しながら、私に聞く。



｢Aはさ｣



｢…ん？｣



｢す、好きな人とか、いるの？｣


｢え｣




まさかの好きな人いるの質問。
どうすればいいの私…！

絞り出した結果、



｢……分からない｣


いいぞ。
その答えでいいよA！


｢す、スバルはいるの？？｣



おいおいおい、なぜ聞いたA！
あまり聞かない方がいいんじゃないのか…？


｢…いるよ……に…｣


｢？…そっか｣



最後なんかボソボソしてたから、あまり聞き取れなかった。
でもスバルに好きな人がいることはわかった。


同居人として、応援してあげなきゃね。





…あれ？


なんで、こんなに胸が苦しいんだろう。

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