あ”ー、はいはい、どうせ僕がどうしたってカモですよ！もう！【文豪ストレイドッグス】

書類が四十五枚 ページ47

奏鈴side




「...て」



「...てくだ...い」


「...なよ...みん...てる...よ」


奏鈴「...っ...ぅ...ん...？」



「あ！太宰さん！
Aさん起きました！」



知らない名前で呼ばれた、




Aって誰？


「本当かい！？」


「もう...、Aはいつも心配かけて、どうするんだい...もう...、心配させるんじゃないよ」



いつも心配かけて？



心配、かけてないよ？



奏鈴「...貴方達、だぁれ？」



見覚えのない人ばかり、



白髪の少年...。



“月下獣！
...えへへ、段々とコントロールできるようになりました！
これもAさんのお陰です！有難うございます！”



蓬髪の男性、



“ん...？
どうかしたのかい？
...また相野に何かされたんじゃないだろうね？”



黄金(?)の蝶の髪飾りをした短髪の女の人、


“おや、また妾(アタシ)のとこに治療に来たのかい、
...叫び声あげたってやめてあげられないよ？
どうなったって知らないよ？”




皆、知らない。




誰、誰、誰？




そういえば、蒼波くんは？



奈美子ちゃんは？



唯子ちゃんは？




何処？




新しい本は？




奏鈴「...えっと、
初めまして、奏鈴莉音(りね)です。
よろしくお願い...します」



蓬髪の男性「え...？
り、莉音...？」



白髪の少年「Aじゃ...なくて...？」



蝶の髪飾りの女性「...ま、さか...ね」



眼鏡をかけた男の人「僕の推理だと、
Aは、記憶喪失だ、僕も、信じたくない...、一時的であってほしい」


ぽたぽたと、眼鏡をかけた男の人の目から落ちる。




...そんなに私って、



大切な存在だったのかな。

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