あ”ー、はいはい、どうせ僕がどうしたってカモですよ！もう！【文豪ストレイドッグス】

書類が四十三枚 ページ45

過去編
￣￣￣￣￣￣￣￣


施設の人「ねえ、莉音(りね)ちゃん」


莉音(りね)「？」


施設の人「あのね、莉音(りね)ちゃん、
今日、お散歩行くんだけど、
莉音(りね)ちゃんも、行く？」



いやなよかんがする。



莉音(りね)「ううん、行かない、
私、本を読んでいたいの！」



施設の人「あら、莉音(りね)ちゃんは本が好きなのね！
じゃあ、お散歩ついでに、新しい本を買ってくるね！」


莉音(りね)「うん！ありがとう！」


たのしみだな...



どんなほんを買ってきてくれるんだろう！



莉音(りね)「ふんふふーん♪」



〜♪〜♪


《緊急速報です。
今日、○○県□□市の歩道に車が突っ込み、
△△の施設の、凡そ40人が亡くなったとのことです》


幼奏鈴「...え？」



おねえさんは？



瑠璃ちゃんは？


蒼波くんは？


奈美子ちゃんは？


唯子ちゃんは？


みんなみんな、死んじゃったの？



なんで？



おねえさん、



本を買ってきてくれるんじゃなかったの？



...あれ？


彼処にあるのは...


本屋...さん...？



真逆、



私のせいでみんな死んじゃった？



私が本大好きだから、



私の願いを聞き入れてくれてしまったせいで、



みんな死んじゃった...の？



施設長さんも、



おねえさんも、



大好きな友達も、



全員死んだ。



残ったのは私だけ、



そして誰もいなくなったって、



こんな状況のことを言うのかな。

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