あ”ー、はいはい、どうせ僕がどうしたってカモですよ！もう！【文豪ストレイドッグス】

書類が十三枚 ページ15

一寸ホラー表現注意
￣￣￣￣￣
奏鈴side



一寸街に出た、


え？街にですぎ？


いや...僕が出たくて出たわけじゃないから...



鏡花ちゃんがね？湯豆腐食べたいって言ってね？


そのあとなぜか太宰さんも来たし...


何！？何なの！？


アンタは引っ付き虫かよ！！！


太宰「...心の中荒れてる？」


奏鈴「荒れてない」


筈。



横断歩道を渡ろうとした時、



泉「A！！」


太宰「っ、危ない！！」


奏鈴「...よっと」


ピョンッと飛んだ。



そう、飛んだのだ。



跳んだじゃなくて飛んだのだ。



だが、



車は止まらなくて、



どんどん進んで行き、




ドガーンッと電柱に衝突し、止まった。



辺りに赤黒い液体が舞った。



一瞬、僕はそれが何かわからなかった。



否、わかりたくなかったのだ。



血ではないと思い込みたかったのだ。



然も、衝突が激しかったのか、



電柱が折れてきた。



然も、その下にも、人がいて、



また、赤黒い液体が辺りを舞った。



僕は、目を見開いた。



目の前の惨状が、夢だと思いたかった。



多分僕も、太宰さんと、鏡花ちゃんが叫んでくれなかったら、




死んでいた。




奏鈴「あ...あぁ......」


太宰「...大丈夫かい？」


奏鈴「大......丈夫に......見えます...？」


太宰「...これは夢ではない、現実だ。
現実から目を背けることなど、できないのだよ」


奏鈴「...あの人達は、死んではいけなかった。
ここで死ぬべき人達じゃなかった！！！！！」


太宰「...」


奏鈴「だから！！！
多分、僕は、これからずっと、あの時、
何で助けられなかったんだと、後悔すると思う」


太宰「...そうかい」


泉「...落ち着いて、湯豆腐食べよう...？」


奏鈴「そ...そうするよ...」


泉「ご飯を食べれば、心はホッとする。
ご飯を食べている間は、何もかも忘れられると、私は思う」


奏鈴「...そうだね、ありがとう、鏡花ちゃん」


太宰「じゃあ、私が奢ってあげるよ、二人共」


泉「...」


奏鈴「...」


太宰「なに、その「金あんの？」って疑ってる目は」


奏鈴「...本当にあるの？」


太宰「あるよ？」


泉「意外」


太宰「...！」


太宰さん...ショック受けてる...。



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