検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:34,118 hit

ニセモノ31 ページ32

突然、お父さんから電話が来たと思ったら衝撃的なことを告げられた。








《お前が中々彼氏連れて来ないから、お父さんお見合い取り付けたぞ》


『えぇ!?』








電話越しに淡々と内容を話してくる。
取り敢えず帰ってこい、とか、相手の方はカッコいいぞー、とか。
だけど全然頭に入ってこない。



今、そんな人居ないとか言ったのに!
なのに急にお見合いとか……っ!!









《おい、A?》


『え?ああ、明後日ね、分かったよ』


《そうか、気を付けて来いよ》


『分かった、バイバイ』








プツ、と通話を終了する。
思わずはぁああ、と大きな溜息がこぼれた。
そんな私を見て赤司くんは不思議そうな顔をする。









「どうした?何かあったのか?」


『あ、いやそのー…』


「なんだ」


『お見合い、することになりマシタ』









最後の方が片言になりながら正直に言うと案の定驚いた様子の赤司くん。


ですよね、私もびっくりだもん。



そう勝手に共感してみる。







「良いんじゃないか」








返ってきたのは思いもよらない言葉だった。






ああ、そっか。
所詮私達は偽の恋人。
本気で彼が止めてくれるわけない、か。
何だか少しでも期待してた私が恥ずかしい。









「…A?」


『そうだね、私達は偽の恋人だもんね』








でもね、嘘でも言って欲しかった。
行くなよ、って。








「あ…そう言うことじゃ、」







今にも泣き出しそうな私を見て彼は動揺する。
私は抑えきれなかった涙と一緒に言った。
















『もうやめよっか、偽の恋人』

ニセモノ32→←ニセモノ30



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
50人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にくじゃが(プロフ) - ののかさん» ありがとうございます〜(*^^*)作品出すの勇気いりますよね!分かります。私もこの作品出す時ドキドキしながら出しました笑どんなタイミングでもそう言っていただけるのは嬉しいです!ありがとうございます!! (2015年9月23日 15時) (レス) id: d85cedf14b (このIDを非表示/違反報告)
ののか - すごく面白いです!私も出したいけど出来たらこんな感じでいい話にしたいな〜なんてね!完結おめでとうございます!((今じゃあないけどね…笑 (2015年9月23日 14時) (レス) id: 36662ddfca (このIDを非表示/違反報告)
にくじゃが(プロフ) - Yoonaさん» ありがとうございます(T_T)お陰様で完結する事が出来ました!!読んでくださりありがとうございました!! (2015年8月12日 20時) (レス) id: d85cedf14b (このIDを非表示/違反報告)
Yoona - 完結おめでとうございます(*´∀`*)おもしろかったです! (2015年8月12日 17時) (レス) id: 9cb78d64a3 (このIDを非表示/違反報告)
にくじゃが(プロフ) - Raraさん» ありがとうごさい(*^^*)頑張ります!! (2015年7月17日 20時) (レス) id: d85cedf14b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にくじゃが | 作成日時:2015年5月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。