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ニセモノ24 ページ25

「き、キス!?赤司くん、今キスしたよね!?」


「流石だな…」


「ふふふふ、ふしだらなのだよぉぉ……」


「緑間っち落ち着いて!?眼鏡カチャカチャしないで!!」









まだ顔が離れる前。
赤司くんの行動を見た周りの人たちは絶叫したのち、口々に喋り出した。



パッと顔を離す赤司くん。
その顔に浮かんでいたのは凄く楽しそうな笑顔だった。
桃井さんや緑間くんの様子を見て笑っている。



私はと言うと、驚いて動く事が出来ずにいた。
ビックリした。そりゃ、物凄く。
赤司くんの言ってたいい案ってこの事?
何でこんな事。









ううん、それより……何で私こんなにドキドキしてるの?
いつもならすぐ止むのに。いつもなら…。



わからないまま顔を上げ赤司くんを見つめる。
楽しそうに笑う彼の双眸と視線がかち合った。
心臓が跳ねる。
ドクドクと脈打って苦しい。







止まれ、と願いながら道着の裾をグッと握っているとぐいっと赤司くんの方に引っ張られた。
ふわっと彼の香りに包まれる。







「この通り、俺たちは正真正銘恋人だ。邪魔しないでくれ」








なんでなんでなんで!!
何でこんなにドキドキするの!!
分からない分からない分からない!



グチャグチャの思考の中兎に角思ったのが“離れなければ”という事。



私は赤司くんの胸をグッと押して身体を離す。







「A?」


『私もう道場に戻る!!』








“ごめんね”
そう言い残し私は道場に走った。















道場に着いて壁に身体を預けズルズルと座り込む。
まだ心臓がドキドキいってる。








おかしい。
今日の私はどうしたんだ。
何でこんなに動悸が収まらないの?







『まさか』







あり得ない、そんな事。
だって会って数日しか経ってない。
こんなの、最低過ぎる。







『何考えてんの私…。違うよ』








誰も居ない道場に私の独り言が溶けた。

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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にくじゃが(プロフ) - ののかさん» ありがとうございます〜(*^^*)作品出すの勇気いりますよね!分かります。私もこの作品出す時ドキドキしながら出しました笑どんなタイミングでもそう言っていただけるのは嬉しいです!ありがとうございます!! (2015年9月23日 15時) (レス) id: d85cedf14b (このIDを非表示/違反報告)
ののか - すごく面白いです!私も出したいけど出来たらこんな感じでいい話にしたいな〜なんてね!完結おめでとうございます!((今じゃあないけどね…笑 (2015年9月23日 14時) (レス) id: 36662ddfca (このIDを非表示/違反報告)
にくじゃが(プロフ) - Yoonaさん» ありがとうございます(T_T)お陰様で完結する事が出来ました!!読んでくださりありがとうございました!! (2015年8月12日 20時) (レス) id: d85cedf14b (このIDを非表示/違反報告)
Yoona - 完結おめでとうございます(*´∀`*)おもしろかったです! (2015年8月12日 17時) (レス) id: 9cb78d64a3 (このIDを非表示/違反報告)
にくじゃが(プロフ) - Raraさん» ありがとうごさい(*^^*)頑張ります!! (2015年7月17日 20時) (レス) id: d85cedf14b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にくじゃが | 作成日時:2015年5月6日 23時

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