Coffee 11 ページ11
翌日。
授業が終わってスマホを見たらそらるさんから『いつもの部屋おいで』ってラインがきてた。
昨日のことが脳みそをぐるぐる回って行くのを躊躇うけど、短い休み時間なんだから迷っている暇はない。
重い足取りで、でも急がなきゃだから小走りで。
いつも会ってる薄暗くて少し埃っぽい空き部屋。
周りに誰もいないこと確認してドアノブを捻り、ゆっくりと扉を開けた。
『せんせ、……っわ』
腕を引っ張られ、部屋の中に引き摺り込まれる。
かたい胸板に鼻がぶつかったけど、痛いという言葉すら出ずに上を見上げればそらるさんの顔。
私を雑に抱きしめたまま腕を伸ばして部屋の鍵を閉め、奥に移動する。
『せ、先生……?』
「そらる」
『……どうしたんですか、そらるさん』
「ひとつ聞いていい?」
『はい』
そらるさんの顔を見ると、罪悪感に蝕まれる。
まふくんのことが頭に浮かんで、「そらるさんじゃなくてボクにしたら?」って言ってる様子が鮮明に脳内へ映し出されるのだ。
「……まふまふと、何かあった?」
心を読まれた気がして身体がビクッと反応する。
急いで否定しようとするも、そらるさんに隠し事はできないようで目を細めてつまんなそうに私のことを見つめていた。
『何かあったように、見えますか』
まふくんは、私に嘘が下手だと言った。
だから、嘘はつかず。本当のことも言わず。
曖昧にしたまま、そらるさんを騙す。
「……と、いうと?」
『そらるさん、私のこと信用してないですよね』
「ちがっ、そういうわけじゃ……」
確か。
昨日は私がまふくんにそらるさんとの関係が不安だ、というのを相談したことになっていたはず。
それを利用しなくちゃ。
『私、怖いよ、そらるさん』
「……」
『そらるさんがどっか行っちゃいそうで、怖い』
なんて。
いつから、私はこの言葉に重みを感じなくなった?
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らむちゃ - ドキドキ止まりません!更新頑張ってください!! (2021年12月16日 22時) (レス) @page31 id: def79cd7ab (このIDを非表示/違反報告)
はるあい(プロフ) - 更新楽しみにしてます (2020年8月28日 6時) (レス) id: 4f962c0dc1 (このIDを非表示/違反報告)
はるあい(プロフ) - いつも楽しくみてます!ドキドキ感がたまらないです!これからも頑張ってください! (2020年6月28日 21時) (レス) id: 4f962c0dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - はるあいさん» ありがとうございます〜!!更新がんばります! (2020年6月13日 17時) (レス) id: 689f20101f (このIDを非表示/違反報告)
はるあい(プロフ) - 毎回面白いです。続き待ってます! (2020年6月1日 6時) (レス) id: 4f962c0dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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