七節 ページ10
これは俺の問題ではなく陽介の問題だし、興味は無いけれど
九条「瓜生君、あのね…」
西野「あれ？パワハラチャンス？」
野辺「カラオケで大暴れする女教師とか『いいね』稼げそ〜！」
そう九条里奈に煽り西野や野辺、江波たちがスマホを取り出しSNS機能の撮影ボタンを押した。
あのお金は後々面倒臭い事に巻き込まれそうだ。
そんな事、俺は死んでもヤダね。
そんな思いで片肘を低い机に付け、ストローを口に含み隣に座る琉偉に目配りをする。
瓜生「助けて〜！」
それが通じてか琉偉は陽介に言った。
相楽「陽介、金は返せ。バレたら流石に持ち逃げできねぇからな」
瓜生「えぇ！？」
相楽「いいから」
瓜生「…分かったよ」
ピシャリとそう言い切る琉偉に何処か納得のいっていない顔で仕方なく返事を返す。
最悪と言わんばかりの陽介の顔、そして無造作に机にほかられた札束が鮮明に残った。
相楽「あの〜、そろそろ出てってもらっていいっすか？」
相楽「クッ…邪魔なんで」
相楽「ハハハ…！ハハハ…！！」
「「「ハハハ！」」」
大爆笑を巻き起こす中、九条里奈は自分がどういう立場に置かれているのか分からなくなっていた。
その様子を笑って見ているのは俺以外の同級生。
「早く出てかないの？」
何時までここに残るわけ？メンタル化け物なの？を含めてそう九条里奈に言うと、気を取り戻したのか机に散らばった札束を集め茶封筒にしまい素早くここから消え去った。
相楽「Aの一言が一番効く、クッ…フフ…ハハハ…！」
西野「ホントそれ」
野辺「そんなとこも可愛いー」
相楽「まあ、Aだからね」
待って、それどういう意味
笑いながらもスムーズに繰り広げられる『可愛い』という会話に若干不機嫌になるも丁度今きた新しいオレンジジュースに目がいきその会話に興味をなくした。
江波「オレンジジュースを飲むA君可愛い…」
飲んでる時にも聞こえてくるの何なん。
ポケーっと無意識にさっきの九条里奈の顔を思い出すと少しだけ苛立ち、オレンジジュースの美味しい作り方をスマホで調べ始めた。
それでも脳内にあるのはあの顔。
消えない記憶がムカつき悪態をついた。
馬鹿だよねぇ、嗚呼なることくらい考えたら分かるのに。『何でもする』なんて無責任過ぎやしない？
それとか治らない限り 俺以外の 人たちを変えるのは不可能だよ。
そんな理屈じゃタダの理想と化すだけだけど？
九条里奈が悔しそうな顔で出ていった扉を見つめてた。
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龍亜(プロフ) - 何回も読ませて頂いています。何回読んでもとっても面白いです。次の更新待ってます！頑張って下さい！ (4月20日 18時) (
レス) @page11 id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - るいくんから愛されてる(名前)くん好きです！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！！ (11月5日 0時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - ゆいちーさん» ありがとう！！これからも頑張ります！！！ (9月29日 8時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちー - 更新嬉しいです！これから先も、頑張ってください！ (9月27日 20時) (レス) id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 龍亜さん» レス遅くなりました！💦ありがとう！！！楽しんでいってください！！ (9月26日 16時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月7日 3時
