二節 ページ4
「今年１年、受験や部活の大会など大変なことが多いと思います。だから担任として私は、生徒が今心から困っていることに絶対に寄り添う、ということを改めて宣言したいと思います。」
「学業のこと、友人関係、恋愛関係、家庭のこと、その全てについて貴方たちの為に私はなんでもします」
3年D組の担任、九条里奈。
彼女がこう言ってきた時、周りは馬鹿みたいに九条里奈を祭り上げた。
何が、『何でも』する、だ
大人たちは寄り添えば解決するとでも思っているのだろうか。
まあ彼女は前回、何もせずに殺されて人生の終止符を打ったのだけれど。
後ろにいる迫田の声が耳に響いて顔を伏せた。
多分彼奴は心底あの担任を軽蔑しているだろう。
伏せる前に見えた歪んだ顔を見て同情した。
気づいたらいつの間にかHRが終わっていて幼馴染の声で起きた。
「Aー、起きろー」
「あー、琉偉だ」
机から顔を上げてみれば相楽琉偉。幼稚園の時から一緒にいた幼馴染がいた。
その後ろにはいつもいる迫田。
相楽「遊びに行くぞー」
そういう琉偉に軽く返事をして空っぽの鞄を持ち教室を出た。
迫田「聞いたか？A、里奈ちゃんの話し」
そう迫田に聞かれ先ほどのHRの記憶を掘り返した。
「何でもするってやつ？うん、聞いてたよ」
嘘っぱちな笑みを浮かべてそう言う。
「九条先生には絶望したよ、馬鹿みたい」
相楽「ハハハハハっ！Aはそういうと思った」
迫田「相変わらずだな」
笑う二人の隣で一つ欠伸をこぼした。
通学中おはよーA、と聞こえて振り返ると居たのは陽介だった。
「おはほー」
口に咥えているパンのせいで喋れていない俺に陽介は軽く笑って琉偉のことを聞いてきた。
「あれ、そういえば琉偉たちいない……」
寝ぼけているのか、よくよく見たら先ほどまでいた筈の琉偉たちがいなかった。
瓜生「え、」
それを聞いた陽介は気まずそうに小さく声を漏らした。
「え、酷、酷！琉偉酷い！置いてかれてんの？俺」
瓜生「じゃあさ、俺と一緒に行こうぜ！」
「…おー、そうしよ」
なんて言えば遠くの方から名前を呼ぶ声が聞こえる。
「A！大丈夫？心配したんだからな」
俺の姿を確認すると慌てて走ってこちらに駆け寄ってきたのは言わずもがな琉偉。
「あれ、俺のこと置いて行った琉偉君じゃん」
相楽「、ごめんって」
「ジョーダン」
少し笑って言うと琉偉は肩の力を下ろしてへらりと笑い返した。
＿
文章力なくて泣ける
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龍亜(プロフ) - 何回も読ませて頂いています。何回読んでもとっても面白いです。次の更新待ってます！頑張って下さい！ (4月20日 18時) (
レス) @page11 id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - るいくんから愛されてる(名前)くん好きです！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！！ (11月5日 0時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - ゆいちーさん» ありがとう！！これからも頑張ります！！！ (9月29日 8時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちー - 更新嬉しいです！これから先も、頑張ってください！ (9月27日 20時) (レス) id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 龍亜さん» レス遅くなりました！💦ありがとう！！！楽しんでいってください！！ (9月26日 16時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月7日 3時
