二節 ページ24
HRまで、残り数十分。
鵜久森叶がやって来たのはその時だった。
教室は昨日のことが嘘みたいにいつもと変わらず…只、只一つだけ言うならば鵜久森叶に対する態度が変わったことだ。
教室に入るなり江波美里に話しかけられる。
江波「鵜久森さん、おはよ〜！土日何してたの？」
普通ならば有り得ない事に同様を見せた鵜久森叶は、咄嗟に「あっ、いや特に…。」なんて零した。
そんな鵜久森叶に聞くだけ聞いて何も言わず仲のいい友達に挨拶して行った江波美里の背中を不思議そうに見つめるのは言わずもがなその本人。
一体なんだと言うのか、昨日のことから何か自分の知らない所で発展があったのだろうか？行動が読めないクラスメイトに頭を悩ませた。
昼休み、担任である九条里奈に今朝の出来事を簡潔にまとめ話すことに決めた鵜久森叶は…
九条「その後も何事も無かったかのように、普通であったと」
鵜久森「はい。ホントは喜ぶべきなのかもしれないんですけど…。何か、ちょっと変な怖さを感じでしまうというか…。いや、そんな疑いの目ばかり向けても失礼ですよね、皆に」
九条「いえ、あれだけの事があったんですから簡単にそんな人たちを『疑うな、仲良くしろ』という方が余程詭弁だと思います」
九条「あっ、でも何かあったら学校の時間以外でも直ぐに連絡してください」
その言葉に鵜久森叶は穂を緩めて笑顔で応えた。
ー工学研究会ー
迫田「ってか、このグループ名マジセンスなんだけど、誰付けたの？」
野辺「私私！」
野辺「『九条里奈対策委員会』ね、鵜久森以外に招待送ったら秒でD組29人全員参加してくれたから！」
江波「でも、美月の一文もキレあったよね。『週明け、鵜久森には普通に接すること』」
西野「これ以上あのクソ担任に揚げ足取られてマウント取られるのだけは我慢できないから」
ここは工学研究会。
言わば部室というもの
全くもってこの部に関係の無い彼らがいるのは言うまでもなく九条里奈の所為ということは誰が見ても分かることで
相楽「ってな感じで団結かましてるとこによ〜、おめぇらだよ」
相楽「何で女教師襲 って物一つ奪ってこれないかね？」
そんな中、相楽琉偉は瓜生陽介と向坂俊二に握り飯を食べながら淡々と話していた。
まるで、余計な事をしてくれたと。したらしたと何故収穫がないのかと。
瓜生「いや、里奈ちゃんも言ってたけどあのPCにだけデータが入ってるわけじゃない…って事だし」
相楽「じゃあ家ごと燃やしてこいよ」
ホントにそうしそうな光のない真っ暗な瞳。
それだけが瓜生陽介の目に映った。
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龍亜(プロフ) - 何回も読ませて頂いています。何回読んでもとっても面白いです。次の更新待ってます！頑張って下さい！ (4月20日 18時) (
レス) @page11 id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
ルーナ(プロフ) - るいくんから愛されてる(名前)くん好きです！続きが気になります！更新待ってます！頑張ってください！！！ (11月5日 0時) (レス) id: 02f6ea63a3 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - ゆいちーさん» ありがとう！！これからも頑張ります！！！ (9月29日 8時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちー - 更新嬉しいです！これから先も、頑張ってください！ (9月27日 20時) (レス) id: 04235e7b6e (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 龍亜さん» レス遅くなりました！💦ありがとう！！！楽しんでいってください！！ (9月26日 16時) (レス) id: bf417ca2b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2023年8月7日 3時
