運命のヒト【Yoshino Hokuto】3 -完結-

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未奈と壱馬くんの結婚式が終わって、宮崎に帰ってちょっと経った日のことだった
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昼休憩の時間に携帯を弄ってたら
誰かから連絡が来た
見てみると陸さん


【青山 陸】

『A〜、今日の夜空いてる？』


今日は夜勤じゃなくて日勤だし、空いてるなあ


｢空いてますよ〜！｣


『まじ？よかった！今晩ご飯行かない？』


この前の話してくれるのかな、気になるし


｢いいですよ！今日は17時に終わります！｣


『じゃあ、17:30に迎え行くよ！どこの病院？』


｢えっと、〇〇病院です｣


『おっけい！じゃあまた後で』


｢はい！｣


ちょっと緊張しちゃうなぁ、
でもなんか楽しみかも、久しぶりだしね


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もうそろそろ17時になる



優奈｢なにソワソワしてるんですか、Aさん｣


優奈ちゃんは私の一個下の後輩
見た目はふわふわしてるけど、中身はサバサバだから思ったことをすぐ言ってしまう子


｢え？ソワソワしてる？｣


優奈｢なんか時計ばっかり気にしてますよ？さっきから。もしかして彼氏ですか？｣


ニヤニヤしながら私を見てくる


｢そ、そんなのいないよ！
ただ高校の先輩と久しぶりに会うから緊張してるの｣


優奈｢知ってますよ〜
じゃあその先輩は男ですね？｣


｢えっ…、｣


優奈｢図星ですねぇ〜
女だったらソワソワしませんもん普通
男だからソワソワするんです
Aさんも、ちゃんと女じゃないですか！｣


そんなことを自信満々な顔して言っている


｢どんな偏見なの、優奈ちゃん｣


｢あ、17時だ！よし着替えなきゃ｣


優奈｢院内は走っちゃいけませんよ〜｣


角を曲がったら誰かと衝突
ちょっとだけよろけてしまい、その人に抱きとめられた


その人の顔を見ると、


優奈｢だから言ったじゃないですか〜院内は走っちゃダメだって、ってAさん固まっちゃってますよ？｣


陸さんだった


｢り、陸さん！｣


陸｢ちょっと楽しみすぎて、仕事早く切り上げて中まで迎えに来ちゃった笑｣


そうやってニコッと微笑んだ顔にちょっとドキッとしたのは内緒

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着替えるのでちょっと待ってて下さいって言って、優奈ちゃんと更衣室で着替え


優奈｢ちょっとAさん聞いてませんよ、あんなイケメンが先輩だなんて、｣


｢言ってないもんしょうがないでしょ｣


優奈｢明日いろいろ報告待ってますからね｣


｢なんの！？｣


この言葉に返事はせず、お疲れ様でした〜と言って帰ってった



何の報告をしなきゃなんないんだろう

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