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葵side
「(体がだるい...)」
ベットでよこになり、ただ天上を見つめる。ふと、携帯を取り見るとそこには何件か着信が入っていて
「(あ、トシからだ...やばい、無視しちゃってた)」
そんなことを思っていると、インターホンが鳴り重い体を引きずってドアを開けるとそこにはトシがいた
「体、大丈夫か?様子見に来たんだが、..」
心配そうな顔で私を見るトシに、私は「大丈夫だから」と伝えたが
「お前..今日ちゃんと飯食ったか、?」
「え、...いや、食べてないけど..でも大丈夫__」
そういうとトシは軽くため息をついた後、靴を脱いで中に入り込み
「邪魔すんぞ、..それと台所借りる。お前、ちょっと待ってろ、なんか作ってやるから」
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その後、トシが作ってくれたお粥を口にし食べ終わるとトシは片付けもしてくれて。片付けが済むとトシは私のおでこに手をおいて、
「...まだ少し熱いな、」
先程から家事をしてくれたり私を心配してくれるトシに
「トシ、過保護すぎない..?」
と言うと、トシはフッと笑って私の頭を撫でる
「そうかもな、..。葵、昨日は悪かったな。お前の事分かってたつもりだったが、俺はちゃんと分かりきれてなかった..変わりたいだなんて言うお前に自分勝手な意見押し付けてた、」
「俺、今まで女が嫌いだって散々いってきた、..もしそのせいでお前が変わろうとする機会逃してたとしたら悪いことしたとは思う。...けど俺は、確かに女は嫌いだがお前を嫌いだと思ったことはねェよ。お前が変わっても嫌いにはならない」
トシにそう言われ、今まで私が変わることを躊躇する理由なんてなかったことを知る。...いや、私が変わることを躊躇した理由は本当はトシじゃない
「トシ、謝らなくていいよ、...私、さ..変わらなかったのはトシのせいじゃない。..ただ単に自分に自信がなかった。周りにいる女の子みたいになれる訳ない、って思ってた」
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なゆ(プロフ) - めっちゃ面白い!更新頑張ってください!! (2019年8月26日 12時) (レス) id: af64f6a838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年8月10日 23時