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チャイナに言われた通りの道をまっすぐ進むと、葵らしき人影がベンチに腰をかけてるのが見え声をかけようとした。だが、









葵の近くにはなぜか坂田がいて。楽しそうに何かを話している









声をかけるのを一瞬ためらいはしたが、坂田が葵に触れようとするのを見て俺の中でなにかが揺れ動いた









「葵、」









そう声をかけ、葵の手を取る









一瞬だけ坂田を見た後、すぐ奴に背を向けそのまま葵の手を引いた









「...トシ、?トシ、どうしたの?」









手を引いてる最中、不安げな声で葵が何回か俺を呼んだが、俺はとにかくその場を早く去りたくてろくに返しをしなかった。その結果、









「トシ..足痛いから、もう少しゆっくり歩いて...」









「..!...悪い、」









履きなれないものを身に付けているアイツの状態に気づいてやれず、足を痛めさせてしまった。その後、歩くスピードをアイツに合わせ









「...お前、やっぱり坂田と付き合ってんのか?」









「え、!?違うよ、友達..みたいな。さっき偶然会って__」









俺はそんなアイツの言葉を遮り、気になってたことを口に出す









「...その浴衣、坂田に進められたものか?いつものお前の趣味とは違う気するが、」









そう言うと、葵は図星なのか黙ってしまい。そんなアイツになぜか苛立ちを感じ、









「最近お前、変わったよな。服以外にも化粧するようになって、..それも坂田に言われたからか?」









「...坂田に言われたから、とかじゃなくて私、本当は前からこういう格好したかった。フツーの女の子みたいになりたくて、...坂田にはその手伝いをしてもらってただけ。」









「..それでお前、どうしたいんだ。坂田や他の男に好かれたくてそれやってんのか?...俺は、お前にそんな風に変わってほしくなかった、」









コイツが変わることによって、どんどん俺の知ってる葵が遠ざかっていく気がした









今まで葵に向けられなかった他の男の目が向けられるようになって、それがどこか不満だった









葵のことは俺だけが知ってればよかった、それなのに__

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なゆ(プロフ) - めっちゃ面白い!更新頑張ってください!! (2019年8月26日 12時) (レス) id: af64f6a838 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シオン | 作成日時:2019年8月10日 23時

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