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土方side
「(ったく、...)」
先程、俺の周りにいた女達をなんとか追い払い来たばかりだというのに既に疲労が溜まる。これだから女ってのは...
そんなことを思っていると、いつの間にか隣には総悟がいて屋台で買ったと思われるたこ焼きを頬張っている
「土方さん、アンタもすみにおけねェや..葵さん以外にも女に声かけたんで?モテる男は違いやすね...モグモグ」
「んな訳ねェだろ、..俺はアイツにしか声かけてねェよ。つか、お前はなんでいるんだ、俺はお前を誘った覚えはねェ。」
先程の女達はおそらく同じ大学の奴だろう。そんな話したこともねェのに絡まれた、それだけだ。
「俺はフツーに遊びに来たらちょうど土方さん見つけただけでィ。...ってことで土方、焼きそば奢れ」
「なんでそうなんだよ、...つーか葵の奴どこ行ったんだ?さっきいたよな、」
先程、葵の姿を一瞬見かけたが女達で遮られ声をかけれず。気づけばアイツの姿はなくなっていて、
「さっきチャイナと走ってどっか行きやしたよ、..多分、大食いのチャイナに連れられて屋台巡りってとこでしょうよ......って、あれ。あそこにいるのチャイナじゃねェですか、」
総悟が目を向けた方を見ると、射的の屋台の所にチャイナがいて。そこへ向かうとチャイナは次々と景品を打ち落としていて、周りは盛り上がっている。そんな中、俺達に気づいたチャイナは自慢げに
「どうヨ、私の腕前...凄いだロ?」
「へー...まァ、フツーじゃねェですかィ。俺ならもっと打ち落とせやすけど、」
なぜか二人の間で火花がバチバチと散り、総悟も銃を構え始める。...よくわからない戦いが始まる前に俺はチャイナに
「お前..葵は一緒じゃねェのか?」
「葵なら疲れたって言ってちょっと行った先のベンチで休んでるネ。..私は今忙しいアルから、トシ迎えに行ってあげてヨ」
忙しいって...遊んでるだけじゃねーか。..そう思いながらもチャイナに「あぁ、」と返事をし俺はその場所へと向かった
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なゆ(プロフ) - めっちゃ面白い!更新頑張ってください!! (2019年8月26日 12時) (レス) id: af64f6a838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年8月10日 23時