内面 ページ5
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用意された可愛らしいケーキとドリンクに瞠目する。
よくよく考えると、私はなんておかしな状況にいるのだろう。なぜこの人と某コーヒーチェーン店に入っているのだろう。いや、彼にとっては「奢る」という小さな約束を守っているわけだからおかしくはないのだけれど、この洗練された空間と、そこに集うお洒落な人たちと、そして目の前の美青年と、なんとも平凡な私という、最後の最後で取り合わせを間違えたかのような違和感が拭えずにいる。
新作飲みたかったんだよね、と言いながら徐にスマートフォンを取り出して、長くすらっとした指でピースサインをつくる。あまりに慣れた自然な仕草で、これが都会の人間かと感心してしまった。
きっとSNSの更新でもするのだろう。ちょっとごめんよと続けて端末を弄り出したので私は店内に目を向けた。
忙しなく動き続ける人の群れは老若男女様々で、対応するのは笑顔も絶やさない流石の店員さんたちだ。黒板のイラストは誰が描いているのだろう。あのスコーンも美味しそうだ。
コーヒーの香ばしい匂いを胸一杯に吸い込むと少し大人に近づいたような気がした。
「よしっと」
端末の一点を大きくタップすると、彼はそれを机に伏せた。
「あ、お疲れ様です」
「ありがと、特に疲れてないけどね」
「でしょうね」
うんうんと頷いて肯定するとチルドカップを手にとり一口、そして
「もしや僕にだけ辛辣なのでは」
なんですって。
「大したこと言ってないじゃないですか！」と反論したが否めない。私は恐らく距離感を間違えている。きっと癖のようなもので、相手に対してなぜか素直になりきれないのだ。
「…ごめんなさい」
そんなことを考えていたら口をついて出たのは謝罪だった。
「えっ、なに、なんで？ んん？」
「いやその、深い意味はないですけど」
相川さんは感性が繊細な人だと思う。だから表面的でない話、具象ではなくて精神的な哲学的な、何というか心の内側の話をしても良いのではないかと勝手に判断してしまったらしい。ここまで言いかけてなんだが、重たい話はあまりしたくなくて話題の転換を試みた。
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恵澄 - rianさん» 嬉しいお言葉です。そう言っていただけるとありがたいです。またの更新をお待ちください。楽しんでいただけますように！(*^^*) (2019年6月29日 21時) (
レス) id: 4ef46f1a3a (このIDを非表示/違反報告)
rian(プロフ) - ゆっくりでいいですよ(о´∀`о)楽しみに待っています！無理をしない範囲で頑張って下さい(´p・ω・q｀)♪首を長くして待っています！応援しています！文才がないのでめちゃくちゃな文ですみません(≡人≡；) (2019年6月26日 7時) (レス) id: 8fa20177a2 (このIDを非表示/違反報告)
恵澄 - 如月さん» ありがとうございます！ 応援嬉しいです！ もう少しで一話分練り終わるので、お待ちくださいね。頑張ります！ (2019年3月18日 11時) (レス) id: bccdb31748 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 受験お疲れ様です！更新楽しみに待ってます！応援してます！ (2019年3月17日 19時) (レス) id: 25018121b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵澄 | 作成日時：2019年3月13日 10時
