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side A
雨の中、涙を堪え走り続ける。
髪と服はびしょびしょになってしまって、肌にくっつき、とても気持ちが悪い。
体力が限界を迎え、思わず膝に手を付く。
『はぁ…っ…はぁ……』
どれくらい走ったんだろう。
ふと周りを見渡してみる。
『え、ここって………』
一面竹に囲まれた一本道。
冨岡さんの屋敷が近いところだ。
『離れ、なきゃ………』
後ろを向き、再び走り始める。
すると、誰かにぶつかった。
『あ、ごめんなさ………っ………!』
冨「……!?A!?どうしてそんなに濡れている?とりあえず、俺の屋敷へこい!」
冨岡さんに手を引かれる。
振り払おうとしたが、力が強く、振り払えなかった。
屋敷へ着き、冨岡さんから手拭いを渡される。
冨「とりあえず体を拭け。そのままでは風邪を引く。」
『…あ、ありがとうございます』
濡れた髪や服をある程度拭く。
それでも、まだびしょびしょだ。
冨「…風呂を沸かしていたから、風呂に入るといい。ただ、着替えは俺のになると思うが、いいか?」
『…全然、大丈夫です……』
冨岡さんの目を見れず、少し逸らしながら答える。
冨岡さんは少しだけ微笑み、私を風呂場へ案内した。
冨「もちろん覗きはしないから安心してくれ」
『あ、は、はい…』
思いもよらない言葉に少し笑ってしまった。
ダメだな、冨岡さんといると、調子狂っちゃうや。
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こぉひぃ - ↓すいません、同一人物です… (2020年6月23日 23時) (レス) id: a05fff6e52 (このIDを非表示/違反報告)
ささらぎ - ぽんちゃんさん» うあぁ…ちょっとお話が浮かんできちゃいます… (2020年6月23日 23時) (レス) id: a05fff6e52 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - 全員と仲直りした途端また、徐々に悪い噂とかが出たりして (2020年6月23日 7時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
こぉひぃ - いちごきゃらめるさん» わぁああ!ごめんなさい!直しておきます! (2020年6月7日 3時) (レス) id: a05fff6e52 (このIDを非表示/違反報告)
いちごきゃらめる(プロフ) - 甘露寺の字違いますよ。 (2020年6月6日 12時) (レス) id: 654b6b5b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こぉひぃ | 作成日時:2020年3月21日 22時