197話 ページ10
* * * *
A「……。」
スゥと寝息をたてるAに、俺はホントに寝たんだと思いながらマジマジとAの顔を見る。
いつもの気の強そうな大きな黒目は閉じている。
コイツ意外に睫毛が長いな、前髪のびてきたな、見るだけでこんなにも色んな思いが溢れてきてホントに好きなんだなと思う。
カカシ「寝てる間守って…か。」
自分で小さく呟いたが、ホントに無茶苦茶だ。
こんな任務、守れるわけがない。
こんなに好きなんだ、
寝てる間に、何かしてしまう。
俺の愛読書であるイチャパラでも「寝てるなんて無防備すぎる…。」なんて書いてあったりして俺は、どんだけ耐えられないんだよなんて思ってた。
けど、実際に体験するとヤバイなこれは。
よく主人公が耐えたもんだ。
主人公の特権でなにやっても許されるんじゃないか?
どうせ、女側はふえ?とか言うんだろ。
けど絶対、コイツは言わない。
バレたら腹パンだ。
分かってても俺は、耐えられない。
抱きつきたいし、もっと…。
もっと…、
考えている間にも、俺とAの距離は近くなっていって俺の視線はバチリとAの火傷の跡の残った頬へといった。
再不斬との戦いで出来た火傷の跡。
そんな傷跡すら愛しい。
カカシ「……好きだ。」
俺は、聞き取れるかわからないほどの小さな小さな声でそう呟くとAの火傷の残った頬に優しくキスをした。
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*←カカシ視点or途中での視点の変更に使うことにしました。
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作者名:エビ猫 | 作成日時:2018年10月13日 13時