229話 ページ42
****
「うっ…うっ…。」
かすかに、チョウジの泣き声が聞こえ重い顔をあげる。
俺に向かって、男が投げてきた釘は万華鏡写輪眼でなんとか防いだ。
けど…。
チャクラはもう少ないし、俺の上に乗っている瓦礫を動かすことも出来ない。
それでも、チョウジは生きてる。
いますぐにペインの情報を知らせなければいけない、対策を立てるために。
その情報を伝えに行くことが出来るのは…。
チョウジ「僕をかばって…。」
チョウジだけだ。
カカシ「泣くのは…後だ…チョウジ…。まだ…動けるなら…ペインの能力を…綱手様へ報告してくれ、すぐに対策を立てるんだ!」
そう言う俺の声は驚く程に掠れている。
チョウジ「カ…カシ…先生…?」
カカシ「リアクションは後だ!それより早くペインの情報を…走れ!」
そう言うチョウジの表情は戸惑いの色が見えた。
でも、時間がない。早くこの情報を伝えなければ…チョウザさんの死を…。
カカシ「チョウザさんの犠牲を無駄にするな!」
そう俺が叫ぶと、ガチャと機械音が鳴った。
「しつこい奴らだ…。」
そこには雷切をくらわせ、倒したはずのペインの一人がいた。
ペインは、自身の体から武器を作り出すとチョウジへと銃口を向ける。
カカシ「走れチョウジ!!」
覚悟を決めたチョウジに向かって叫ぶと、チョウジは走り出した。
50人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エビ猫 | 作成日時:2018年10月13日 13時