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223話 ページ36

煙があがり、三つの首を持つ犬が現れた。
その犬の目にも輪廻眼が揃っている。


「吐くなら手荒いことはしないぞ。」

A「だから、知らないっていてんだろ?」


そう言うと、犬が真っ直ぐにこちらに向かってくると“三つに分裂した”


A「なっ…!」


突っ込んでくる犬をよければ、もう一匹、また一匹と突っ込んでくる。


A「…んの、ヤロ…!」


飛びかかってくる一匹の犬の頭に蹴りを入れた。
すると…___


「グルルルル…!」


一個、頭が増え分裂するとこちらに向かって突っ込んでくる。


A「…ぐぁっ!」


突然のことで避けきれず、犬の突進をくらった私は建物の壁に叩き付けられた。


背中がズキズキと痛み、呼吸をするたびにヒューヒューと音がする。


どうやら、この犬は攻撃を受けると頭が増え、さらに分裂して戦うようだ。


つまり、犬に攻撃しても意味がない。
口寄せをした女を倒さなくてはいけないのだ。


ポケットに手を突っ込み、中身を物色する。


A「……ん。」


ポケットに突っ込んだ手に、丸い球状のものが触れると女の近くに向かって叩き付けた。

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作者名:エビ猫 | 作成日時:2018年10月13日 13時

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