215話 ページ28
フカサク「自来也ちゃんが戦死した。」
ナルト「………は？」
フカサク様の言葉に、ナルトはポツリと小さく声をもらす。
ナルト「な…何言ってんだよ…。」
ナルトの声には動揺の色がとれる。
フカサク「ペインとの戦闘でノドを潰されてしもーた自来也ちゃんは、最後ワシにメッセージを残して倒れたんじゃ。それが、コレじゃ！」
ナルトが動揺している中、フカサク様は上着を脱ぎとると、背中に刻まれた暗号を見せた。
…9,31,8,106,7,207,15……。
数字が刻まれているが、一切分からない。
きっと、これは…
ナルトにしか分からない。
ナルト「バアちゃんが…行かせたのか…？」
綱手「そうだ。」
その言葉に、ナルトは眉をつり上げる。
ナルト「何でそんな無茶許したんだってばよ！！バアちゃんはエ ロ仙人の性格良く分かってんだろ！たった一人でそんな、危ねー所に……。」
A「よせ、ナルト！……綱手様の気持ちが分からないお前じゃないだろ。」
自来也様の性格を良く分かっていたからこそ、きっと綱手様は止められなかったのだろう。
ナルトは、私をキッと睨みつけると悪態をついて部屋を出ていった。
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シカマル「あのAさん、ちょっと聞きたいことがあるんスけど…。」
ナルトが部屋を出ていったあの日から、自来也様の暗号の解読が始まった。
…が、解読は困難していた。
そもそも、この数字にいったい何が関わっているのかが分からない。
そして、今目の前にいるシカマルも解読の手伝いをしている。
A「……ん〜…？」
シカマルに渡された写真には、9,31,8,106,7,207,15の数字が刻まれていた。
シカマル「何か思いつかないっスか？」
写真の数字をそれぞれ見ながら、記憶をたぐりよせていく。
A「あ…この106ってのは…。」
確か、コレ…綱手様を見て呟いてた。
いや正確には、綱手様のむ……
A「…あ、違うわ。」
私はそう言うと、シカマルは苦笑いをしてカカシさんも言ってましたよ、それ…と言う。
A「…私には分からないな。やっぱり、自来也様との繋がりがあったナルトに聞くのが一番だと思う。それにナルトのことも心配だしな。」
私の言葉に、シカマルは困った様な表情をすると渋々といった感じで頷いた。
シカマル「ハァ…ナルトのとこ行けってのカカシさんも言ってましたよ。」
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作者名：エビ猫 | 作成日時：2018年10月13日 13時
