204話 ページ17
ボフンと煙が上がり、出てきたのは肩乗りサイズの一匹の猫。
「A…もっと俺のこと呼んでくれよ!」
フシャーと牙を向く、茶色の毛の猫…コテツに私は苦笑いを浮かべながら、ごめんと手を合わせる。
コテツ「ケッ…次からは許さねー……!」
カカシ「…ハハハ…どーも。」
コテツはブツブツと文句を言いながら、周りを見渡しているとカカシを見て、またもフシャーと牙を向く。
コテツ「なんで、カカシがいんだよ!」
私の忍猫、コテツ。
子供の頃からの馴染み深い猫だが…。
コテツ「俺は今でも嫌いな事がある。言ったよな、A。」
A「う、うん…雨の日は呼ばない、カカシが居るときも呼ばない…。」
カカシの事が嫌いだ。
コテツ「そーだ、何で呼んだんだよ。」
A「え…だって、コテツが必要だったから。」
そして、コテツは…。
コテツ「な…何だよ、先に言えよ。そーなら今日は許してやる。次はないからな、俺の機嫌が良かっただけだからな。」
極度のツンデレだ。
まぁ、子供の頃からの付き合いなだけあって謝れば分かってくれる優しい猫である。
A「許可もおりたし…さっき言ってたようだけどカカシ、一緒に行くか?」
私はコテツを肩に乗せ、カカシに問い掛けるとカカシは良い…と小さく呟いた。
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作者名:エビ猫 | 作成日時:2018年10月13日 13時