ナルトの双子の妹は最強の人柱力～後編4～ (ページ33)

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ﾅﾙﾄ『は…?オレの隣って……』

『じゃ、じゃあ……オレの双子の妹って……!?』

ｸｼﾅ『えぇ、そうよ……

…………ミルク

アナタよ』

ミルク『……そん…な…』

クシナさんが言った言葉が嘘じゃないかと思った。

嘘だと思いたかった。

でも、クシナさんの目は本気で。

それすらも嘘じゃないかと思った。

ナルトは私を見て既に泣いていた。

私は信じられなくて涙すら出なかった。

ミルク『じゃあ……私にナルトをお願いって頼んだのは…?』

ｸｼﾅ『アナタ達が兄妹だから…力を合わせて助け合って欲しかった』

ミルク『……っ……“大切な子”って言ったのも…?』

ｸｼﾅ『私とミナトの子だから』

ミルク『私のチャクラをナルトに組み込んだの、も…?』

ｸｼﾅ『真実を話して欲しいってミナトに頼まれたから』

ミルク『私……が、クシナさんにそっくりなのも…??』

ｸｼﾅ『私の子だからよ、性格はミナト似なのに姿容貌は本当に私そっくりね』

そう言って辛そうに笑いながら私の頬に触れた。

その瞬間、涙が頬を一粒つたった。

ミルク『どうして……?』

ｸｼﾅ『ごめんね、ミルク……でも、アナタを守りたかったの』

ミルク『“守りたかった”ならナルトの傍に居させて欲しかった…！！』

『そしたら、ナルトは小さい頃辛い思いせずに済んだでしょ…?』

ｸｼﾅ『アナタを巻き込みたくなかったの、私達の重荷を背負わせたくなかった』

ミルク『でもナルトは！！ナルトは……っ…』

ｸｼﾅ『そうね……私達は結局ナルトに重荷を背負わせてしまったわ』

ﾅﾙﾄ『んな事…どーでもいいってばよ…!』

『けど……けど！ミルクと引き離して欲しくなかったってばよォ…!!』

ｸｼﾅ『アナタ達を引き離したのはね……桜姫が子供を産めない体だったからなの』

ﾅﾙﾄ『は……?』

ミルク『え……?』

ｸｼﾅ『ミルク、桜姫が重病だったのは知ってる?』

ミルク『……っ……知ってます』

ｸｼﾅ『最初から決めていたの、アナタ達が無事産まれたら桜姫にミルクを渡そうって』

『でもね…木ノ葉の里で桜姫と暮らして、たまにナルトと会わせて時期に話す予定だった』

『でも、状況が変わった』

ミルク『状況が変わった…?』

ｸｼﾅ『16年前アナタ達が産まれた日…九尾が木ノ葉を襲ったのは知ってるでしょう?その真相を先に話すわ』