19-1:僕らの憧れ ページ2
※捏造しかありません。
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ユウ「なぁ。エースたちのスートってどうやって描いてんの?」
オンボロ寮で仲の良い(?)一年メンバーで集まっていた時、ユウの一言でそのお遊びは始まった。
エース「ジャック、俺と同じにしようぜ!」
ジャク「ハートかよ…」
エペル「僕、デュースクンと同じにしようかな」
セベク「僕は何にしたらいいんだ?」
ユウ「ケイト先輩と一緒でいいんじゃない?俺、トレイ先輩〜」
デュス「セベクとユウ逆じゃないか?」
グリム「オレ様もっ、オレ様も何か描くんだぞ!!」
談話室で始まったハーツラビュル生ごっこ。皆自分の顔に描くスートを決め、鏡と睨み合う。
エース「グリムに描けるか??」
エペル「どうかな!?」
デュス「エ、エペル…スペードがガタガタだぞ…」
ユウ「クローバー難し過ぎる!」
グリム「セベク血ついてるんだゾ」
セベク「なっ?!インクだ!!」
皆が何かしら苦戦しているなか、ジャックのみが着々とメイクが終わらせている。ジャックの手元をじっと見つめ、筆の動きを見届ける。
ユウ「う、うまい…」
エペル「ジャッククン、器用だね」
ジャク「あ?」
大型の獣人の頬に描かれたハートはとても違和感を感じさせる。
ユウ「はっ…ジャックにハートでジャック・ハート…」
エース「は?」
ユウ「え」
ボソッと呟いたユウの言葉に反応を見せたエース。今の発言が聞かれていたのかと急に額から汗が流れる。
エース「お前…」
エースの次の言葉を待っている時間が恐ろしく長く感じる。
エース「なに?!ジャック・ハート知ってんの!?」
ユウ「え?!」
ハイテンションなエースにユウは思わず引いてしまう。
ユウ「え、何!!怖い!!顔近い!!」
デュス「ユウが魔法史を知ってるなんて珍しいな…」
エペル「魔法史っていうか、雑学みたいな感じだよね」
グリム「ジャック……なんなんだゾ???」
エースの騒がしさに皆がその会話に入ってくる。
セベク「ジャック・ハートだ。まさか貴様、そんなことも知らないで魔法士になるなんてほざいていたのか?」
グリム「ただの魔法士じゃねぇ!大魔法士なんだゾ!」
ジャク「確かハートの女王の手下、だったか」
どんどん深掘りされていくジャック・ハートの話に比例して、ユウの汗の量も増えていく。
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作者名:いす | 作成日時:2022年2月7日 18時