私の夢だった【A3!】 (ページ34)

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しっぽが千切れるページ34

そんな会話をしてから数日、朝練の為に舞台の方に向かうに真澄くんたちと玄関でバッタリ遭遇して一緒に小物を運びながら向かった

「アンタ、最近忙しそうだけど千秋楽が終わったら一緒に出かけない？」

「おお！マスミダイコンネ！」

「また変なこと言ってる」

「シトロン、そこは大胆な」

「俺もゲーム付き合ってほしいんだけど」

そんなのだめだ、とかなんか真澄くんたちが言い合っているのを横目にシトロンと四字熟語の話をしていた

堪忍袋のしっぽが千切れるなんて言っていてすごく面白かった

「ついたネ!…二人だけズルいネ〜！」

なんて言って布団に潜りに行くシトロンに続いてみんなついていく

綴くんと呆れていたが一緒になって寝転べばすぐに夢の世界にまっしぐら

頭を至くんのお腹においてみんなに覆いかぶさる形になっていたせいで起きた時は体中が悲鳴を上げていた

「みんな寝起きだからストレッチやろうか！シトロン起きて！ドッキリするって言ってなかったっけ？！」

「むにゃむにゃ…シトロン…しっぽ…千切れないヨ〜…しっぽ」

さっき話していた内容が夢に出てきてるのかな？なんて考えていると真澄くんが布団を剥ぎ取って強制的に起こされた

「ドッキリ失敗ネ…皆ハム切るヨー！」

「だから張り切って!」

完璧にシトロンのペースに持って行かれたけどそのまま稽古が始まった

アレ？千景さんの演技がまとまってる…？

「千景さん、そこはもう少し考えている雰囲気足してください」

「…いや、待てよ。ここは話を合わせておくか」

顎に手を添えて人差し指で頬を撫で、最後に親指で鼻を触る

これだけでもだいぶ突っ立ってるだけのものとは変わってくる

それに嫌そうな顔をせずにすぐ修正に掛かったし、芝居が楽しそうに見える

やっと芝居の楽しさに気がついたのか