私の夢だった【A3!】 (ページ13)

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本場に行った理由ページ13

「寝る前に、Aの演技見たってサクヤから聞いた〜!オレもみたい！」

「あ、僕も聞きました！」

「えーオレ聞いてないんだけど！？」

布団を敷いて横になった瞬間三角くんが思い出した！と言わんばかりに言うと次々と顔がこちらに向けてこられる

「歌だけならいいよ、寒いからこのままになるけど」

「歌ってくれるのか？！」

「その状態で歌えるの？」

「たぶんね」

今日はライオンキングの愛を感じてを歌う

「デュエットだったのに分かりやすかったです！」

椋くんはパチパチ拍手をしながら感想を言ってくれた

「ありがとう…明日も学校でしょ？もう寝ようか!おやすみ」

「「おやすみ」」

左に寝返りをすると天馬くんの顔がこっちに向いてて右に寝返る

天馬くん、俳優なだけあってやっぱりかっこいい

「あ」

右を向くと幸くんと目があった

「A寝られないの？」

「仰向けになって寝られないんだよね、私」

「ふ〜ん…今度ドレス作りたいから明日測らせて」

ドレス?この劇団に男ばっかりだからかな？いづみはスカート履くことすらしないし

「良いよ、ありがとう。そういえば、舞台衣装全部作ってるんだってね」

「まぁ、それがやりたくて最初…春組の時来たしね」

「じゃあ、それがきっかけで入ったんだ?」

「監督が誘って来たっていうのもあるけどね」

嫌そうに言ってるけど目は笑ってる…春組の演技に惚れたってことかな？

「いづみ、凄い人達入れたよね…頑張ったんだなぁ」

「Aだって凄いじゃん。普通外国まで行かないでしょ、監督になりたいなら」

「確かに、でも小さい頃…ここが前の劇団員が全員いた頃ね？父さんが『何かが他の劇団より劣っている』って言ってたの。それで技術もあるだろう本場に行ったってわけ」

「ふ〜ん…オレもう眠いからねるね」

「うん、おやすみ」

「おやすみ」