24. 仏頂面 ページ25
リヴァイside
Aが怪我をした。
モブリットから
その事を聞いた俺は
詳しい事情も聞かずに
医務室へ急いだ。
『あ、兵長。』
医務室の入り口に俺を見つけたAが
手前に立つハンジの後ろから
顔を覗かせる。
どうやら大した怪我ではなかったようだ。
その呑気な姿に、
心配して急いで駆け付けた自分が
馬鹿らしくなった。
これまで中央憲兵によって
抹消されてきたとされる
技術革新の芽は、
中央憲兵によって
秘密裏に保持されていたことが判明。
その技術をもとに、
調査兵団は新兵器を開発中だ。
兵器に名前はまだ無いが
鎧の巨人にも対抗できる
攻撃手段になるという。
しかし今日、
ある欠点が発覚したらしい。
「すまない、A。」
『ハンジさん、
実験に危険はつきものです。
対処しきれなかった私にも問題があります。』
その破壊力ゆえに、
撃った本人にまで被害が及ぶということだ。
通常の刃の斬撃のようにして
巨人にアンカーを撃ち込めば、
飛び込んだ先で巻き添えを食らう。
今日の実験で
試作品を撃ち込んだAが、
破片を浴びて
医務室にいるのが
何よりの証拠だ。
「私は今回わかったことについて
技術班と話してくるよ。」
と、ハンジは部屋を出て行き
俺達だけがこの場に残る。
「何か改善策はあるのか？」
『これ以上威力を落とすわけにはいかないし、
やはり私達がうまく対応するしか…』
頭を悩ませるA。
そんなコイツの顔に
俺は静かに手を伸ばす。
『！』
俺の指がAの眉間に
触れたと同時に、
目の前の顔が驚いたように
バッと上がった。
「そんな顔ばかりしてると、
俺みたいな仏頂面に
なるんじゃなかったのか？」
Aの顔をグリグリと指で押す。
そんな俺に
『そうでしたね』
Aは眉を少し下げ、微笑んだ。
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Ester(プロフ) - ゆきゃんさん» そう言ってもらえると嬉しいです！今後の展開で迷っているところがあるのでもうしばらくお待ちください！ (2021年2月23日 18時) (
レス) id: d3fbc3f836 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゃん - Esterさんが書くウォールマリア奪還読みたいです！！ (2021年2月21日 15時) (レス) id: 5c0b7ba815 (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - mさん» ここまで読んで頂きありがとうございます！私もただただ兵長の幸せを願っております！！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: e396f20142 (このIDを非表示/違反報告)
m - シリーズ4お疲れ様でした！！読むたびにキュンキュンしてます(≧∀≦)どうか兵長が幸せになれますよーに！！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: d2d16a9b38 (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - sachiさん» 幸せになって欲しいですよね。速度は遅いですが更新頑張ります！ (2020年10月5日 0時) (レス) id: e396f20142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ester | 作成日時：2020年5月8日 17時
