『うけつけ』 ページ3
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京都、【GIC】専用受付の場所だ。
「こっちが『うけつけ』ですよ〜」
青髪のゆったりとした喋り口調の男性が、案内をしている。その正体は、おそらく、流星隊所属・流星ブルーの深海奏汰で間違いはないだろう。
そして、奏汰と共に案内をしている姿が見受けられるのは、同じく流星隊所属・隊長兼、流星レッドの守沢千秋だ。
「長らくお待たせしたな！さ、今から受付が開き出したぞ！並ぶなら今のうちだっ！！」
「きゃーーー！！！！！」
どうやら、この【GIC】に応募したファンが、生の流星隊を見て騒いでいるらしい。
その様子を見て、Aはぼーっとしている。
対する、サクラはAの手を掴んで、今にも走り出そうとしている。
「さあ、A行くよ！」
サクラが大声を出して走り出すと、Aとサクラについて行こうと、司とこはくも咄嗟に走り出す。
…
「受付お願いしまーす」
サクラが受付にいる従業員に声を掛ける。
それによってか、Aはサクラと同じように、書類作成スペースに連れられる。
「こちらになります。桜瀬Aさんは、もう既に事務所に所属されているということですので、こちらから書き始めてください」
ペンを渡され、Aは文字を書き進める。
『親族関係……って、司くんと、こはくと……』
「芸能界に関係する方だけで結構ですよ」
Aとサクラが、書類に文字を書き連ねていたとき、
受付から再び、「きゃーーー！！！！」という歓声が聞こえ出す。
「A、久しぶりだなっ☆」
「ったく、俺らを置いてくとか、アンタもいい度胸してるよねぇ」
「うわーセッちゃん！�牴兇薛瓩箸�言っちゃって〜♪ドームから電車で来てるとき、『着いてこないでよねぇ！！』とか言ってたくせに〜」
「本当に泉ちゃんって素直じゃないわよねェ！」
「五月蝿いからアンタら黙っときな」
どうやら、受付の女子たちを騒がしていたのは、Knightsだったらしい。
Aと司はその面々を見て、こっそりと溜息を吐いた。
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作者名：梓詩織 | 作成日時：2022年10月12日 21時
