最期に君の声が聴けたなら。

【余命宣告1】 ページ3

ーA sideー

A「うーん。なーんか頭痛いんだよなぁ」

もうすぐころちゃんが家に来るんだけどいつもの頭いたと違って何か変に痛い。


ピンポーン！ピピピピピーンポーン！！！


.........絶対あいつインターホン連打してんだろ。頭に響く。



A「うるっさい！今頭痛いの！そんなことしてたらドア開けないよ！」

ころん「きゃー、怖A〜！永遠に連打するもん！」

A「警察呼ぶぞ」

ころん「ごめんなさい。開けてください。」


はぁ〜。家来るだけでこんなに大騒ぎになる。それがころちゃんのいい所だったりするんだけどね.........。


ころん「やっほ！A！ゲームしよ〜！」

A「えぇ.........いいけど頭痛いんだよ〜」

ころん「日々騒ぎすぎなんじゃね。いよいよ頭いったんじゃない」

A「お前に言われたくない。」


いや、ほんと痛い。なんだこれほんとに。


ころん「.........でもほんとに大丈夫？」

A「え？」

ころん「いつもより顔暗いし。辛そうだし。病院一緒に行こうか？」


なんなのこいつ。さっきまで散々アホなこと言ってたのに急に優しくなって.........

ずるくない？


A「だーいじょうぶ！病院なんて大袈裟だって！行って何もなかったらめっちゃ恥ずいし」

ころん「でも何かあったら大変じゃん！とりあえずしばらく様子見てやばかったら言えよな！」

A「はーいはい。ころちゃん優し〜！」

ころん「うるせぇ！スマブラでボコボコにしてやるかんな！」


ころちゃんは顔を真っ赤にしてSwitchを出しだした。

ころちゃんはアホな発言ばかりしてる割には人の事をちゃんと見てる。

こんなころちゃんを見る度に好きだなぁって思うんだよね.........。って何言ってんだ私。恥ずかし。


ころん「A〜準備できた〜キャラ早く選んで〜」

A「じゃあここは世界一かっこいいリンクにするわ。」

ころん「よし、そのイケメンボコボコにしてやる。」






こんな日々がずっと続くと思っていた私は馬鹿だった。

幸せはいつか終わるんだって事を分かるのはこの3日後のこと。



ずっと続けばいいのにな。

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