・ ページ11
「おー、イヌピーまた捨て猫拾ってきたのか...。」
「...は?イヌピーなんだそいつ。」
いや、これが正しい反応。
イヌピー(仮)のツナギ私の血で汚れちゃってるしね。
「ん、拾ってきた。」
「いやいや、はぁ??女の子だろ?」
『女の子でーす。』
イヌピー(仮)のケツしか見えてなかったから頑張って男の顔を見た。
『...エ、やっぱカタギじゃないよネ??』
「いや、カタギの人間だ。」
えー...。
コメカミに龍のタトゥーとか...明らかにカタギじゃないデショ。
「てか、刺されてんじゃねえか!裏に仮眠用のベットあるからそこ寝かせとけ!救急車呼ぶ!」
『待って!!!!』
「は?どうした。お前早くしねぇと死ぬゾ?」
『救急車は、ダメ。もうほっといて。ホントに大丈夫だから。』
やっとベットに下ろされた。
意味が分からないとでも言いたげな顔のオニーサン達を無視して刺された背中に手を当てる。
傷口に指を突っ込むと、浅くもないし、シンプルに痛い。
「...。なにがあったのかは聞かねぇけど、このまま返すわけにもいかねぇ。手当てくらいならできるし、深夜だからな...。」
「ドラケン、オレが面倒見るから一晩置いてていいか...?」
まじでこの人達話聞かないな。
もしこれが梵天にバレたらコイツら殺されちゃうっての。
『もー、私は捨て猫じゃないの!!』
「...でも首輪つけてる。」
『アッこれは...アクセサリー!!』
▷
結局服脱がされて手当てされちゃった。
そして何故かバスタオルで私の頭を拭くドラケン。
『...隙みて逃げるか。』
「聞こえてんぞぉ。」
...地獄耳かよ。
ていうかこの人タオルドライ上手すぎない?
謎の安心感と疲労から眠りかけていると、ドラケンはため息をついて言った。
「このベット使っていいから、明日起きたら親にでも連絡して迎えにきてもらえよ。...おやすみ。」
『...ありがと。』
私の頭を撫でて部屋を出ていったドラケンを見送って、思わず自分の頭を触った。
『...普通の、家に生まれてたら、こんな...。』
...やめよ。
妙にずっしり重い首輪の存在を思いだした。
...こんなとこで平和ボケしてる場合じゃねえな。
1101人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まんじ(プロフ) - えりりんさん» ひゃぁぁぁ!利害の一致すぎて嬉しいですっ!お体に気をつけてください!待ってます!! (2021年7月31日 0時) (レス) id: 889920d2a3 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - まんじさん» まんじ様リクエストありがとうございます!マイキーの話書きたかったのでテンション上がります!!なるべく早く公開できるように書きますね! (2021年7月30日 17時) (レス) id: d4ca386afc (このIDを非表示/違反報告)
まんじ(プロフ) - すいません、間違えました。マイキーに、じゃなくマイキーが、でした。すいません! (2021年7月30日 17時) (レス) id: 820a7b5d96 (このIDを非表示/違反報告)
まんじ(プロフ) - とても面白くて大好きです!リクエストなのですが、マイキーと喧嘩した主人公が気まずくなってマイキーを避けて、他の梵天メンバーと絡んでいたら、嫉妬したマイキーに監、禁して、甘やかしまくる話みたいです!お身体にお気をつけて頑張っください! (2021年7月30日 17時) (レス) id: 820a7b5d96 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - 哀悧さん» 哀悧様リクエストありがとうございます!イヌピーとココの再開...最高ですね!!熱中症の心配までしてくださってありがとうございます!気合い入れて書きますね! (2021年7月29日 19時) (レス) id: d4ca386afc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えりりん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=sea
作成日時:2021年7月22日 18時