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ノア ページ11

任務も終わり、今四人は列車の中にいた。

アレン「あの、ユウリさん」

ユウリ「何?」

アレン「えっと、いくつか質問していいですか?」

ユウリ「…答えたくないことは答えないし嘘をつくかもしれないけどそれでもいいならどうぞ」

アレン「えっと、まず何でノアと面識があるんですか?」

ユウリ「あのノアには何度か接触していて戦ったことがあったから。」

アレン「そうですか…じゃああのノアが言っていた『歌姫』と言う単語に何か心当りはありますか?」

ユウリ「無いけど?」

アレン「…それじゃあ最後に、これは個人的に興味があるんですけど、コムイさんが、ユウリさんは神田と面識があると言っていたんですが、どうやって知り合ったんですか?」

ユウリ「…私たちは元々住んでいた場所が近くて、初めて会ったのは10歳の頃。それからはよく会うようになった。でもそれも長くは続かなかった。私たちの持つイノセンスが原因でアクマの襲撃を受けて、町の人達は全滅した…そこからは記憶が曖昧だけど、気付いたら私は血塗れになってて周りにはアクマの残骸が散らばっていた。そのあと元帥の一人が町に来て、ユウはその人と教団に向かって、私はやり残したことがあったからそこでユウとはわかれた」

そう語るユウリの顔に表情はなかったが、どこか儚げで___とても美しかった。
___窓ガラス越しに見える湖の水面は、ゆらゆらと揺れていた。

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作者名:歌姫 | 作成日時:2015年10月10日 18時

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