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放課後の美術室1(黄瀬) ページ1




「涼ちゃ――ん。」

放課後、なぜか彼氏に美術室に呼ばれたのに本人がいないので自分の彼氏の名前を呼んだ。

「何ッスか―。」

遠くで彼氏の声がする。

「どこいるの―?」

「ここッスよ。」

そう言って、私の彼氏、黄瀬涼太は頭を上げる。

「そんなところで何やってるの?」

話しかけながら、涼ちゃんのそばに歩み寄る。

「何やってるの?」

私はもう一度だけ問いかけた。

「えー。何やってるふうに見えるッスか?」

涼ちゃんは逆に問い返してきた。

「何って‥‥‥絵を書いてる?」


「当たりッス―――。」

涼ちゃんは私の方を向いて笑った。

「なんで、絵なんか書き出したの?」

「書きたいんじゃなくて書かされてるんスよ。」

涼ちゃんは絵の具を混ぜながら答えた。

「なんで?」

「夏休みの宿題、サボったら荒井先生が怒って『絵を書くまで部活に行かさん。』って言い出しちゃって‥‥。」

「あぁ‥‥それで。」

「早く部活に行きたいッスし、しぶしぶやってるんスよ。」

涼ちゃんは面白くない顔で混ぜた絵の具を画用紙に塗る。

私は、ピンときた。

「手伝ったげようか?」

「えっ!いいんスか?」

涼ちゃんは喜んでこっちを見た‥‥が、

「やっぱり、いいッスわ。」

いきなり断ってきた。

「えっ!なんで?」

「その代わり、書き終わるまでここにいてもらえないッスかね?」

「別に、それぐらいならいいけど‥‥」

そのとき、涼ちゃんの顔がニヤリと笑ったがあまり気にしなかった。

「パパっと終わらせるッス。」

そう言った瞬間、涼ちゃんの手の動きが早くなる。

「涼ちゃん、綺麗に書こーよ。」

ハァとため息をつきながら私は言った。

「こんなのてきとーでいいんスよ。」

「まぁ、いいけどね。」

そんな話をしている間に絵が完成した。

「わっ。結構、上手。」

「そうッスか?」

ジャーンと絵を私に見せながら照れてる。

「良かったね。部活、行けるじゃん。」

「そうッスね‥‥‥‥。」

急に黙り出した。

「どしたの?」

私の問いを無視するかのように急に立ち上がった。


放課後の美術室2(黄瀬)→


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設定タグ:黒子のバスケ , 短編集 , 黄瀬涼太   
作品ジャンル:アニメ
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涼香(プロフ) - ☆麻有☆さん» すいません。嫌なことを思い出させましたね‥‥‥ (2012年8月24日 22時) (携帯から) (レス) id: 8d1ce397fe (このIDを非表示/違反報告)
☆麻有☆(プロフ) - こんなこと元彼とあったな.... (2012年8月24日 15時) (レス) id: 28fa581b98 (このIDを非表示/違反報告)
涼香(プロフ) - 弥生さん» 黒子くん!あんまり書かないので上手かわかりませんけど、頑張ります!!! (2012年8月22日 15時) (携帯から) (レス) id: 8d1ce397fe (このIDを非表示/違反報告)
涼香(プロフ) - まちょさん» いや、黒バスにならってコピーの魔法とか!氷の造形魔法ならそれをコピーして魔法が使える‥みたいな?かっこい―――。私は、グレイが好きかな? (2012年8月22日 15時) (携帯から) (レス) id: 8d1ce397fe (このIDを非表示/違反報告)
まちょ(プロフ) - フェアリーテイルかぁーグレイかっこいいよね!魔法を使う黄瀬くん想像しただけでもいいわぁーwwちなみに黄瀬くんならどんな魔法かな?やっぱ王道の滅竜魔導士系?それともエルザみたいなかんじ? (2012年8月22日 14時) (レス) id: 7f3daf610f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2012年8月15日 13時

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