355) 神様のいたずら (CM side) ページ5
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徹夜でレゴを作り続けて、いい加減腹が減ってきた。
ドンヘさんに気持ちを見透かされて
自分の気持ちを認めたところでどうにもなら無いのはわかっているから。
俺はヌナにとって武と同等。恋愛対象にはならない。
吹っ切るように無心で作り続けて夜が明けた。
今から料理する気も起こらなくて、スマホと財布だけ持ってコンビニに向かう。
パンやらサンドイッチやら買い込んでマンションに戻ると、走り去るクルマに向かって手を降るヌナが見えた。
チャンミン「…神様は俺にどうしろって言うんだよ」
昨日と同じ服装のヌナが去っていく車をじっと見据えて立っていた。
A「うーん…急に時間が出来ると、何していいか困る…」
そっと近づくと聞こえてきたのは日本語で。
「朝帰りですか。お帰りなさいヌナ。」
ちょっと意地悪をしたくなった。
A「ひっ！お、おはよう！チャンミン！」
飼い主にいたずらを見つかった子犬みたいに跳ねるからちょっと面白くなってきて
チャンミン「作りたかったLEGOがあったんで。徹夜で一気に作りました。世界で100個しかないレアなやつです。見せませんけどね。」
いとも簡単に引っ掛かるから、それはそれで複雑なんだよ。
俺だって男なんだよ。ヌナ。
独り暮らしの男の部屋に入っても平気なの？
俺がヌナを抱きしめたらどうする？
上昇するエレベーターの中で考えていた。
※
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※
A「わっ！！凄い！これ一晩で作ったの？？」
チャンミン「20時間くらいです。」
寝食も忘れて集中して作った力作なのに。 STAR ○ARSだぞ！ 世界で100個しかない限定モデルだぞ！
なんだか一気に気が抜けて、急に腹が減ってきた。
チャンミン「ああ、食べたい！ヌナのお母さんの料理が食べたい！！」
日本でご馳走になったヌナのお母さんが作った朝食が忘れられない。
ダダをこねてみたら
A「仕方がない！ではヌナがスペシャルなお味噌汁を作ってあげるね！」
まったくこの人は！
男に手料理をふるまう事がどういう事かわかっていない。
まあ…いいか。
チョンさんには内緒な。
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作者名：mari
| 作成日時：2020年3月8日 14時
