なんでもやります俺たち！② (ページ3)

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今日は仕事が早く終わって近くのスーパーで降ろしてもらった。

Aちゃんにこの前初めてご飯を作ってあげた時の顔が可愛くて忘れられず。

今日もいろいろ作っちゃおー、なんて沢山買い込んでしまった。

胃袋掴んだらこっちのもんじゃない？
なんてね。

もうすぐつ、く、よ、っと、
重いレジ袋を手首に掛けながらLINEを送ると
すぐにAちゃんから返事が来る

ん？

『ちょっと寄り道したてください！』

なんて文章。
したてって。誤字ってるし。笑

…っていってももう、マンションの下まで来ちゃってるんだけど。

どうしよう。

とりあえず、Aちゃんに言われた通りにマンションの下で重いレジ袋を持ち手を変えたり、ウロウロしたりで時間を潰す。

なにか待たせるのに理由があるのだろうけど
待ってる間、2人くらいマンションの住人に出くわしてしまいなかなか気まずい。

それからさらに5分。
既読がつかないLINE。

…うん、もういいや、中に入ろう。

エレベーターに乗って、家のドアを開けるとAちゃんじゃなくてパピーたちが駆け寄って迎え入れる。
リビングに繋がるドアからAちゃんが「おかえりなさい」と苦笑いしながらバタバタと時間差で出てきた。

え！！
俺のエプロン、

「えー、なに何なに、めっちゃ可愛いー」

エプロン姿もにやけるんだけど、
エプロンを身に纏うって事はAちゃんのしていた事はひとつだけ。

「ご飯を作ってみたんですけど」

まだまだ苦笑いを続けるAちゃん。

けど、というのが引っかかるけれど
もう作ってくれた事自体が嬉しくて急いで靴を脱いでリビングに向かう。

「えー、ありがとう
なに作ったの？」

「ラザニアと茶碗蒸し…」

「わはは、何？絶対、横尾渉好きな食べ物で検索したでしょ」

もーー！安置すぎて愛おしい。
抱きしめてちゅーしたい。

…なんて思ってたんだけど、リビングのテーブルを見て固まる、俺。

「…な、何作ったんだっけ？」

「ラザニアと茶碗蒸し…」

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