うつりゆくおもい『ぬら孫 ifストーリー』

第二十六話 ページ26

「……わかりました、もう結構です。貴方に聞くまでもない。こっちで勝手に解釈させて頂きますので」

かろうじて敬語を取り戻し……取り戻す必要があったのかは定かではないが取りあえず取り戻し、俺は考えを宣言通り勝手に言っていった

「容姿が似ている、この街に来てからの異常な回数のデジャヴ、そして貴方の不可解な行動、その他諸々から導いた結論は、大変不本意ですが俺が貴方と血縁関係にあることに至ります。更に貴方の異常な執着から考え俺はおそらく貴方の子供でしょう。孫かひ孫という線も考えられますが可能性は低いですね。先程の人間の女性が貴方の妻だとするのなら仮定は一番当てはまるのは子供でしょうから。貴方が半妖と仮定するのならばクォーターという条件も当てはまります。さて、これだけ言われてまだ白状しないつもりおつもりですか？」

ここまで言って間違っていたら恥ずかしいが反応を見る限りあっているらしい

それでも黙って鯉伴は肯定も否定もしない

態度から何かあるとしか思えない

こうなれば少し強引な手を使うか

「何をそこまで強情になるのかが理解できませんね。ああ……今の俺は待ち望んでいた子供ではなくなっていたからですか？貴方が数年間待ち望んだ子供は俺じゃない。記憶を失う前の可愛らしい少年を待ち望んでいたのに帰ってきたのは貴方を覚えておらず刃を向けてくる敵の手下。認めたくないと思うのも無理がありません。でしたら肯定しないのも頷けます」

「……ちがう」

「ああ他の可能性もありますね。俺が貴方に捨てられたという可能性が。邪魔だったから捨てたのにまた戻ってきて恨みを晴らされるのが嫌だから手元に置いて監視しようと？外面だけは心配する呈を装って。そちらの方が可能性は高いですよね。だって俺がいなくても貴方は何も困らない、寧ろ俺は貴方にとって邪魔でしかない。ごめんなさいね、のうのうと生きていて」

「……ちがう」

先程俺を叱り飛ばした覇気は何処にと言わんばかりに萎れた鯉伴は弱々しく俺の言葉を否定してくる

まあないだろうということはわかっているのだが……正直、逃げ道を塞いで俺はお前の父だと意地でも吐かせたいという欲が出てきた

まだ吐かないのならもう一押し

少しやり過ぎな気もするが……やってみるか

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リクオ君、父親を言葉攻めにしておりますw

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