今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:2,091 hit
小｜中｜大
出会い ページ1
家康は自分の城の城下町を歩いていた。
「ん〜っ！今日は天気が良くて気持ちいいな！」
家康が背伸びし、鳥の声に耳をすますと道の裏の方から何やら バキッ バリッ ガリッ という音が聞こえる。
「何の音だ？」
家康が興味本位で近づいてみると、そこには銀髪の少女がうずくまって何かをしている。
「どうかしたのか？」
家康が声をかけると少女はびっくりしたようで少し遅れて振り向いた。
その少女の口と手は血だらけで下にはまだ息のある鶏がいた。
この少女は鶏を生きたまま食べていたのだ。
「っ！！」
家康が声も出ないでいると後ろから声がした。
「待てぇー！小娘が！！」
その声に少女は鶏を抱え走り去った。否、跳び去ったという方が正しいかもしれない。
少女が跳び去った後、声の主の町人がきた。
「ちっ、逃げられたか」
「あの子は何だ？」
家康の問いに町人は答えた。
「これは、家康様。あの子は捨て子ですよ。仕方なく店に置いてやってるのに仕事をしなくて逃げてばかりなんです。」
困ったなぁ、とつぶやき町人は頭をかいた。
その時、家康は口を開いた。
「あの子をワシに預けてくれないか？」
「ふぇい？」
家康の突然の発言に町人はおもわず声をだした。
「え？でも、あんな子ですよ？」
「ダメか？」
「いや、いいですけど…」
町人は戸惑った。あんな礼儀のない奴を家康様はどうする気だろうか。
「ご苦労だった。後のことはワシに任せてくれ」
「へい。それじゃあ、よろしくお願いします」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：びるね | 作成日時：2016年6月19日 17時
