Present ページ10
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彼女がよく来ていた美術館の館先には
サンタの人形がプレートを下げて立っていた。
キラキラ光るイルミネーションも
赤と緑で
数日後のクリスマスを待ちわびている。
色味のない毎日を過ごす俺には
眩しすぎて目が眩む。
だけど、手探りでもいいから
その光の元に辿り着きたいと願ってしまったのだ。
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頭が痛くなるくらいの独特の匂いが
俺を誘う。
館先に車を停めて
助手席の方の紙袋を持ち
ガラス戸を押した。
潤
「大人を…一枚」
くまみたいな館長に
整理券を頼んだ。
潤
「それと…」
券の点線を破っていた
くまみたいな館長が動きを止めた。
潤
「少し前までここによく来てた
平川Aさんって方なんですけど…」
独特の匂いのせいか
久しぶりに声に出した
キミの名前のせいか
胸の奥が痺れた。
あの学校が、
二宮先生が、
この街が、
「後悔」を封じていた
俺の、胸の奥を痺れさせるんだ。
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潤
「ここに来られたりしますか」
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くまみたいな館長は
お知り合いですか？
Aちゃんならたまに顔出してくれますよ。と
絵も予約してくれてるから
その日に取りに来ますよ。と
ニッコリ笑った。
潤
「なら…」
受付横にあった
サンタやトナカイ、モミの木など
クリスマスをモチーフにした飴の詰め合わせと
さっき買った
ピアスの小箱を渡した。
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潤
「彼女に…
Aさんにこれを渡しておいてくれませんか」
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くまみたいな館長が
え？と眉を潜めた。
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潤
「あ、すいません不躾なお願いして…
あの、でも僕
怪しい者ではなくて…」
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色々説明するのが面倒だったから
彼女の担任だった。と言うと
くまみたいな館長は、ブルーの紙袋を受け取った。
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気に入らなければ付けなくていいし
迷惑なら捨ててくれればいいし
俺のこと忘れてしまってるなら
受け取らなくていい。
ただ、一度だけ
プレゼントをしたかったんだ。
恋人だったあの時に
恋人らしいことなど
何ひとつしてあげられなかったから。
そんなことするのは「今」じゃないだろって
自分でもわかってるんだけど
あげたい、って衝動は抑えられなかったんだ。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
ラッキー嵐
Satoshi,Ohno
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まるこ(プロフ) - 初めから一気に読ませていただきました。主人公ちゃん、高校生なのに、大人の恋愛小説を読んでるようでした。切ない(/_;)さらってほしかったなー。。。 (2015年3月30日 17時) (
レス) id: 97787a6ed9 (このIDを非表示/違反報告)
美翔 - ゆなさん» 前作を見てもらえればわかりますよ(笑)URL載せときます!!! (2015年3月17日 10時) (レス) id: d7d56eaac3 (このIDを非表示/違反報告)
Σ(●`∀´●) - めっちゃくちゃ良かったよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！ (2014年9月8日 1時) (レス) id: 0f1a743a9e (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 話の内容が理解出来ませんでした（泣） (2014年7月21日 0時) (レス) id: 99a29e3e26 (このIDを非表示/違反報告)
ごっち - めっちゃ、よかったです。松本センセ、最高です (2013年12月27日 18時) (レス) id: 582ebf52db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美翔 | 作者ホームページ：http://bokuradakeniwakaruyouna合図//mika
作成日時：2013年11月6日 18時
