Cherry ページ2
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10月、勤めていた学校を辞めた俺は
里美の父親の紹介で
地元の文具メーカーに就職した。
結婚したばかり
更に慣れない営業で
まさに慌ただしく、めまぐるしく
この2ヶ月は、あっと言う間に過ぎた。
気付けばもう
季節は冬
街はクリスマスムードで活気付いている。
どうりで寒いわけだ。
俺の時間だけ
あの時から止まったまんま
俺だけまだ
秋の、落ち葉の中
時は流れている
そんなことすら
感じることができない2ヶ月だった。
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午後
予定時間より早めに社を出て
夕日に向かってひたすら車を走らせたのは
仕事前に済ませておきたい野暮用のためだった。
「買ってくれ」と
素直に言えばいいものを
さりげなくファッション誌をチラつかせ
「可愛い可愛い」と広告ページを指して
遠巻きに欲しいものをアピールしていた。
そんな里美のための
クリスマスプレゼントを先に買ってしまおうと
ブランドショップが立ち並ぶ通りに来たのだ。
確か、それは良く見るブランドだったはずだ
婚約指輪と同じ物
それ以外にも
何度か女性にプレゼントしたことのあるブランドだから
躊躇うことなく店内に入った。
季節的なものなのか
いつもこんな感じなのかは知らないが
ショーケースを囲むのはカップルばかりで
皆、ペッタリ寄り添い品定めをしている
俺はあまりの熱気に
着ていたコートのボタンを外した。
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プレゼントですか？と聞いてきた品の良い店員に
雑誌に載っていたブレスが欲しいと告げると
詳細も聞かず
里美が指したあのブレスが目の前に出てきた
潤
「おぉ…これですこれです」
雑誌に載ってたブレスなんて
ここには腐るほどあるだろうに
一発で目当てのものを当てた店員に感激を覚え
つい興奮してしまった。
店員はそんな俺をクスリと笑い
他には何もいらないかと聞いた。
潤
「他には…」
一瞬
彼女の顔が過ったが
潤
「いえ、特に」
懐かしい残像を振り払った
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ラッピングを待つ間
店内のショーケースを見て回るが
指輪やネックレスなんかを飾ってあるケースの前には
カップルたちが陣取っているので
自ずと地味なケースに前へと辿り着く
潤
「……」
ダイヤモンドが放つクリアな光たちの中
ピンク色に輝く石に
俺は目を奪われた。
桜の舞う季節に出逢った
あの日のキミを
思い出したんだ
.
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
ラッキー嵐
Satoshi,Ohno
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まるこ(プロフ) - 初めから一気に読ませていただきました。主人公ちゃん、高校生なのに、大人の恋愛小説を読んでるようでした。切ない(/_;)さらってほしかったなー。。。 (2015年3月30日 17時) (
レス) id: 97787a6ed9 (このIDを非表示/違反報告)
美翔 - ゆなさん» 前作を見てもらえればわかりますよ(笑)URL載せときます!!! (2015年3月17日 10時) (レス) id: d7d56eaac3 (このIDを非表示/違反報告)
Σ(●`∀´●) - めっちゃくちゃ良かったよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！ (2014年9月8日 1時) (レス) id: 0f1a743a9e (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 話の内容が理解出来ませんでした（泣） (2014年7月21日 0時) (レス) id: 99a29e3e26 (このIDを非表示/違反報告)
ごっち - めっちゃ、よかったです。松本センセ、最高です (2013年12月27日 18時) (レス) id: 582ebf52db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美翔 | 作者ホームページ：http://bokuradakeniwakaruyouna合図//mika
作成日時：2013年11月6日 18時
