15.危険なドラゴナイト ページ15
A「好きになってなんかいないわ」
グラファイト「じゃあ何故奴を拒否しない?」
A「それは、、、私の計画をスムーズに遂行するために仕方がなかったの」
グラファイト「本当にそうか?奴といる時のお前の顔は、とてもそんな風には見えない」
目の前まで歩いて来たグラファイトはまだ口角を上げてニヤついたままだ。
A「ゲンムに特別な気持ちなんか持っていないわ!」
突然やって来たグラファイトに自分がバグスターだと知られていた事、そして黎斗の事まで持ち出され、Aは焦りと苛立ちを感じた。
グラファイト「何をムキになっているんだ?ゲンムの事がそんなに好きか?」
A「違うって言ってるでしょう!」
自分でもなんとか否定しようとしていた気持ちを見透かしていたグラファイトに腹が立った。
黎斗は正宗との計画の為の道具だ。
私がそんな物に心を奪われたりしているはずがない。
グラファイト「お前のその噛み付くように俺を睨む目が好きだ」
グラファイトにグイッと顎に指をかけられ視線がすぐ近くで交わる。
グラファイトの瞳の奥は驚くほど深く、黎斗の妖しく誘う光とはまた違う。気を許せばそのまま引き込まれてしまいそうな危険な光だ。
顎にかけられた指がそっと頬を伝ってAの後頭部へ回り、グラファイトが唇をゆっくりと近づける。
A「やめて!」
グラファイトを突き放そうとしたAの腕は簡単に捕まえられて両手を壁に繋ぐように捕まれ、身体は壁とグラファイトに挟み込まれた。
完全に劣勢のこの状況にもう一度グラファイトを睨もうと顔を上げると、危険な光の瞳がすぐ近くでAを捉え、ニヤリと笑う。
グラファイトはそっと唇をAの耳元に近づけて妖しく囁く。
グラファイト「人間のゲンムは拒否しないのに、バグスターの俺を拒否するのか?」
やっぱりこの男も嫌いだ。
Aの全て見透かしていて、のらざるを得ない選択肢を出してくる。
黎斗が特別な訳ではなく、身体を包まれて暖かさをくれるなら誰でも同じなのだろうかと言うAの疑問と、黎斗が特別な存在ではないと証明したくて悩みあがくAの心を、グラファイトはいとも簡単に絡め取る。
グラファイト「俺が嫌いか?」
A「ええ、大嫌いよ」
その答えを喜ぶようにグラファイトは妖しく笑って自分を睨むAを見た。
そのまま強く身体を抱き締められ、奪われるように口付けられた。
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大崎舞子(プロフ) - kojiさん» 最後までお読みいただきありがとうございます!大好きだなんて、、うれしいです!!大人セクシー路線の黎斗とグラファイト、お楽しみいただけて良かったです! (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - Hyuiさん» 皆さんにご理解頂けるか謎過ぎたグラファイトとの関係ですが、ホッとしました! (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» いつもコメントありがとうございます!とても励みになりました^_^書けば書くほどグラファイトを好きになって大変でした爆 またどうぞよろしくお願いします! (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 双羅さん» 最後までお読みいただきありがとうございました!こんな夢主ちゃんを受け入れてもらえるかちょっと不安だったのですが、ありがとうございます!貴利矢も大好きなので頑張ってみます! (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - お疲れ様でした!相変わらずの素敵な神とグラファイトにやられます。いつも楽しみで仕方ないです!大好きです!爆 又楽しみにしてます! (2018年6月12日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2018年5月17日 17時