11.フリーズ ページ11
一瞬でAの心が青ざめるような貴利矢の質問になんとかポーカーフェイスを保つ。
A「どう言う意味でしょうか？」
貴利矢「とびきりの可愛子ちゃんなら、バグスターでも恋人にしたいなと思ってさ」
だから九条貴利矢は嫌いだ。
カマをかけているのか、探りを入れているのか、、、全く読めない。
Aが幻夢コーポレーションに帰る頃には完全に陽が落ちていた。
結局、貴利矢が何の目的でAを誘ったのかは分からず貴利矢に振り回されただけのAは疲れていた。
社長室のドアを開けると黎斗が椅子の背にもたれ、長い脚を組んだまま、珍しくぼんやりとした顔で明かりの灯り始めたガラスの外の景色を眺めていた。
A「社長、いらっしゃったのですね」
黎斗「お帰り。九条貴利矢はどうだった？」
窓の外を眺めたままだった黎斗が椅子を回してAの方を向いて驚いた。
A「九条貴利矢は全く何を考えて、、」
黎斗「Aくん」
A「はい、社長」
黎斗に貴利矢の事を報告しようとしていたのに黎斗にそれを遮られる。黎斗は目を細め、昼間貴利矢がしたようにAの頭から足の先までジロジロと見るとゆっくりと椅子から立ち上がり、Aの前まで歩いて来た。
黎斗「そんな格好で奴と会っていたのか？」
白いシフォン生地の膝丈のワンピースにブラウンのブーツ。
自分のゲーム内にあるコスチュームデータから一番まともな服をチョイスしただけだ。
ヘアスタイルもダウンスタイルを選ぶと緩い巻き髪にしかならなかっただけ。
しかし、プライベートを全く晒すことの無かったAのそんな姿に黎斗の胸中でモヤモヤと何かが湧き上がる。
A「休日にスーツでは如何かと思いましたので」
この男は何が気に入らないのだろう。
目を細めたまま、不機嫌そうな顔でAを見つめる黎斗にAは苛立った。
黎斗「九条貴利矢は君のその格好を喜んだだろう？」
A「社長はお気に召さない様ですね。直ぐに着替えて来ますので今日のご報告はその後に。」
行きたくもなかった貴利矢とデートに行かせたのは黎斗ではないか。それなのに、何故不機嫌なのだろう。Aは黎斗に苛立つのを悟られない様に一礼して部屋を出ようとした。
黎斗「待て。」
黎斗に腕を強く捕まれ更に頭に来る。
しかし、黎斗にそのまま強引に抱き寄せられAの身体と思考回路は一瞬でフリーズしてしまった。
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大崎舞子(プロフ) - kojiさん» 最後までお読みいただきありがとうございます！大好きだなんて、、うれしいです！！大人セクシー路線の黎斗とグラファイト、お楽しみいただけて良かったです！ (2018年6月12日 21時) (
レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - Hyuiさん» 皆さんにご理解頂けるか謎過ぎたグラファイトとの関係ですが、ホッとしました！ (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» いつもコメントありがとうございます！とても励みになりました^_^書けば書くほどグラファイトを好きになって大変でした爆 またどうぞよろしくお願いします！ (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 双羅さん» 最後までお読みいただきありがとうございました！こんな夢主ちゃんを受け入れてもらえるかちょっと不安だったのですが、ありがとうございます！貴利矢も大好きなので頑張ってみます！ (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - お疲れ様でした！相変わらずの素敵な神とグラファイトにやられます。いつも楽しみで仕方ないです！大好きです！爆 又楽しみにしてます！ (2018年6月12日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年5月17日 17時
