一ノ瀬の思い ページ21
そいつらは、アメリカのパーカーを着た4人組だった。
円「一ノ瀬、土門！？」
稲「マークさんにディランさんも・・・」
一「お前そんな理由で麗を傷つけたのかぁ！」
土「一ノ瀬落ち着け、だが気持ちは分かる！」
マ「元々麗はアメリカの仲間なんだからな」
ディ「ミーはベリーベリーアングリーさ！」
一「はっ！」
仕切りを飛び越え、観客席からフィールドへ降りてきた。
確かアメリカ・スターユニコーン・・・だったか？
麗のいたチームの選手たちだ。
土「はっ！？一ノ瀬飛び越えやがった！」
マ「仕方ない、俺達も降りるぞ(そして一哉がやらかす前に連れてかないと)」
ディ「OKさ！」
土「ああ・・・(マーク、苦労してんだな)」
一緒にいた3人も降りてきた。これある意味ヤバいんじゃないか。
一「麗！」
豪「気を失っているだけだ。安心しろ、一ノ瀬。一旦落ち着け」
一「ああ・・・。悪い、取り乱した」
円「大丈夫か」
一「ああ。思い出したんだ。麗がスターユニコーンを離れてく前に行ってた事。」
その一ノ瀬という奴は麗にボールをぶつけた相手の近くに寄っていく。
一「麗は・・・こう言ってたんだ。
『たとえオリオンでも、サッカーをしているのは同じだろう。
私は救ってあげたいのさ・・・サッカーという素晴らしいものをね。
ボソッ(姉さんならそうするからな』ってな」
それはまだ麗が奏であった頃の言葉だった。
奏の時から、あの優しい性格は変わらないのだろう。
だがそれが、今回命取りとなってしまった。
あの威力のボールが、腹ではなく首にでも当たっていたら・・・？
考えただけでゾッとする。
超次元サッカーは、やっている側も見ている側も楽しいものだが、
それは選手が今回のような事をしてこなかったからだ。
超次元サッカーの選手は、危険と紙一重でボールを蹴っている。
こんなにそんな事を考える事になるなんて誰も思わなかっただろう。
それほどにアイツのしたことは重く、麗という存在がこの数日間で
俺たちの心に生きている、ということなんだろう。
一「良かったなお前。麗は優しいからお前の事も許してくれるだろうな。
でも・・・俺達はお前の事を絶対に許さないからな」
殺気をはらんだ声が響いた。
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ウララ(プロフ) - 初めまして！ウララと申します。この作品を読んでくださりありがとうございます。一日で続編に20hit以上！嬉しい限り！さて、ついに奏ちゃんと麗ちゃんの過去をかくことが出来ました・・・。めっちゃ楽しかったです。読んでくださった皆様、ありがとうございます！！ (2021年2月21日 5時) (
レス) id: ecd73fb054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウララ | 作成日時：2021年2月21日 1時
