6人目の天才 (ページ21)

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英智｢さて、こうして契約書も交わした事だし、
僕らfineもようやく本格的にユニット活動をできるようになった｣

集まっていたのは、乱凪砂と巴日和、そして青葉つむぎ。

凪砂はずっと持っている本から目を離さなかった。

英智｢この学院の欠陥は突出した才能を持った人のみ恩恵を受け、
そうでない人は、その他王勢に埋没してしまう事……………。
その象徴が『五奇人』。そして、天才少女の『柁原叶恵』。
そういう悪いイメージをみんなが持つように、
それとなく一般生徒を導く事で準備は整った｣

つむぎ｢いよいよ革命の本番、というわけですね!｣

資料を手に、つむぎは恰(あたか)も子供のようなワクワク感を出す。

その問いに、そのまま言葉を並べる英智。

英智｢僕はこのfineで、
五奇人以上に、いや、叶恵以上に輝けることをみんなに証明して見せる｣

英智の瞳は、どこか遠くを見ているかのようだった。

革命というもののために生徒会が出したシステム、“ドリフェス制度”。

英智にとって悪き存在である五奇人をその新しい制度で倒す、という作戦。

一般生徒は、その五奇人がズタズタにされる様に熱狂するだろう。

また、自分たちもユニットを組めば舞台で輝けるとも思うだろう。