暗闇に手を伸ばす【影片みか】 (ページ4)

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第三話ページ4

あの日、空に橙色が若干現れた頃。

屋上で眠った後、寝ていたらもう夕暮れ時だった。

部活をやっているくらいの時間。

幽霊部員となっている私は何も気にせずに家に帰った。

今日も私の憂鬱な日々が始まる___

と、毎日思っていたけれど...

いつもよりほんの少しだけ気分がいいのはなぜだろうか。

今日は、ちゃんと授業を受けるつもりで来た。

さすがにテストが近づいてくると真剣に授業を受けるようにしている。

赤点を取ったら...どうしようか...。

ぼーっとしながら空を見上げる。

木漏れ日の下で、改めてちゃんと学校生活を始めようと考えている途中だ。

テスト期間が終わったらまた前のようになるかもしれないけれど、今は...

こうして朝早くにきて、屋上で少しゆっくりして、教室に戻る。

このルーティーンが心を落ち着かせる。

なんだろう...早朝×屋上って私の味方なのか...？

とはいえ、考え事をし続けていても疲れてしまうものだ。

少し横になろう...

そう思い、私はベンチの上で横になった。

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みかside

今日はデザインの参考にするために、屋上に写真を撮りに行こうと思って早めに学校に来た。

気持ちのいい快晴だ。気分も明るくなってくる。

鼻歌を歌いながら階段を上っているから転ばないか少し心配だが、まあいいだろう。

張り切って屋上のドアを開け____

ようとした。

ふと思った、“彼女”がもしかしたらいるかもしれない。

どうしてかというと、単純に最近屋上に行ったらいるからである。

今は早朝だし、さすがにいつもいるわけではないんだろうけど...

そう思いドアを開けた。

みか「...！いた...」

まさか...いるとは。

もうここに住んでいるんだろうか...

彼女のことが気になってしまい、自分は本来の目的を忘れて彼女に話しかけていた。

みか「おーい、Aちゃん！」

A「...」

彼女は気づいて自分の方へ振り返った...が、すぐに顔を戻してしまった。

なんやろ...一人の時間を楽しんでたんかな...。

なんか申し訳なくなってきてしもた...

A「私に何か用...？なんで呼んだの...」

みか「あ、いや、えっと...」

どないしよ...なんとなくここになんでいるのか気になったから呼んだってことにすればええかな...？