謝罪とそれから/3 ページ42
次の日話したのは、UNDEADだった。
彼らの話を聞くかぎり、初めから私の味方でいてくれたという。ワルツライブや学院生活の至る所で、気づかれないようサポートをしてくれていた様だった。
とはいえ彼らもknightsの皆が味方だということまでは知らず、途中まで完全にニナに騙されていると思っていたらしい。
「という事は、兄者はずっと俺らを騙してたの?」
隣で話を聞いていた凛月先輩が、納得がいっていないような、不機嫌そうな表情で言った。一方、朔間先輩は微笑する。
「それはそちらもじゃよ。じゃが……心配をかけてしまってすまんかったのう」
「心配なんてしてない。……Aを助けてくれたことには感謝してるけど、借りだとは思わないから」
「我輩の意思じゃ、気にせんで良い」
……二人は相変わらずだけど、誤解は解けたようで良かった。
「……あれ、じゃあれー先輩がニナのことを好きって言ってたのは」
「凛月があの嬢ちゃんに囚われてしまわぬ前に囲ってしまおうとしたんじゃよ」
「なんかうちと似たような発想ですね……?」
そして何より驚いたのは、乙狩先輩があの「音太郎さん」だったこと。
通りで安心感があると思ったら。やけに学院事情に詳しいと思ったら。音太郎になるまでには色々なわけがあったらしいけど、話せば長いからと聞かせてもらえなかった。
次に、2winkの二人と話をした。
財布を取られたときに信じてあげられなかったと私に謝罪をした二人だったけれど、あれはしょうがない。何たって財布は私のリュックから出てきたのだ、普通に考えて私が犯人じゃん?
でも、いつも仲良く悪戯をしている二人と離れていたのは少し寂しかったから、これからも三人で悪戯をしようという約束で仲直りした。
そしてその日、紅月のメンバーと会うついでに現状報告を受けた。
最初、私を早期に助けられなかったことを謝罪してくれた。その中で、疑ってしまって申し訳ないと切腹しようとする神崎先輩を鬼龍先輩と必死に止め、「切腹したら海洋生物部の水槽に蒟蒻浮かべてやりますからね?!」と意味不明なことを叫んだのは黒歴史だ。
一方、蓮巳先輩の現状報告は中々のものだった。
まず、私に何かを危害を加えた生徒は停学やライブ出演停止、最悪退学などの処分を受けたらしい。私も聖人とかではないから、何かしてきた人まで庇うことは出来ないけど。何で分かったかについては会長だし何でもありなんだよね、多分。
そして私はというと、罪はないものの証拠集めの為にと周りを混乱させたということで、厳重注意と反省文を書かされることになった。お疲れ。
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べベンべエエェェ - また戻ってきました!この作品がお気に入りになってどの小説の設定も星川、というのを使わせて読ませてもらってます!ありがとうございます! (2022年6月9日 23時) (レス) @page29 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - またニナが足を洗って帰って来てほしいかなと思います。続編が出来たらとっっっっぅても嬉しいです (2021年8月4日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
CloveR(プロフ) - 面白すぎて2日で読み終わりました……。(続き気になりすぎて2日とも5:00くらいまで寝れなかった)寝る前に読んだの後悔するくらいおもしろかったです…! (2021年7月29日 3時) (レス) id: f7412586d4 (このIDを非表示/違反報告)
髪様 - ゆうさんと同意見です,完璧ですわあ、、、、 (2020年5月8日 11時) (レス) id: a311e75dfe (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - なんだろう、なんて言えばいいかわかんないんですけど...完璧な小説でした (2020年4月25日 18時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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