急転/1(side凛月) ページ8
「……それから、一緒にランチして海辺をお散歩するの♪ああん、待ち遠しいわァ！」
本当に嬉しそうに頬を染めながら瞳を輝かせるのは、ナッちゃん。俺の前の席の椅子を勝手に借りて、かれこれ10分間喋り続けている。
「あー、う〜。だからって俺の貴重な朝の微睡みを邪魔しないでほしいんだけど？」
「でも、凛月ちゃんも楽しみでしょ？名目上はお仕事だけど、Aちゃんといっぱい遊べるのよォ？」
「まあ、それは確かに……。というかナッちゃん、嬉しいのは分かるけど声抑えて。誰かに聞こえてたら大変」
一応、朝だとはいえ教室内なのだ。Aのことをよく思ってない人だって、ニナに騙されてる子だっていっぱいいるし？
いつもならまーくんがいるんだけど、生徒会の業務が溜まっているらしく俺を教室まで連れてきてから生徒会室まで走っていってしまった。いやあ、毎日ご苦労様だよねぇ？
よって、ナッちゃんが俺のところまでやってきて、ニコニコしながらライブの空き時間の予定を語っているのだ。俺は半分眠りながら、というか机にべしゃっと顔をつけたままそれを聞いている。
「わかってるわよ、それぐらい！凛月ちゃんこそ、きちんと話聞いて欲しいわァ」
見なくても、ナッちゃんが頬を膨らませてぷりぷりしている様子が想像出来た。はいはい、と返す気力もなくてそのまま寝落ちしそうになっていたら、ナッちゃんのものじゃない、大人びた声が差し込まれる。
「おはようございます、朔間さま、鳴上さま」
「あら、おはよう弓弦ちゃん！今来たの？」
礼儀正しく挨拶をする彼は、確かfineの……。というかこいつ、いつもはもっと来るのはやくない？
同じことを思ったのか、ナッちゃんは怪訝な声色で彼に向かって尋ねた。
「弓弦ちゃん、今日は来るの大分遅いのねェ？何かあった？」
「ええ。実は、会長さまに会いに行っておりまして遅れてしまいました。それで、会長さまから二人に言伝を預かっております」
ことづて、とナッちゃんが反復する。俺も顔だけを向けたら、彼はにこりと微笑んで頷いた。
「はい。けれど、二人にというよりはknightsの皆さまに、でございますね。宜しければ、お二人から皆さまにお伝えしておいていただけませんか？」
「分かったわ。それで、なあに？」
首を傾げるナッちゃんを見て、彼は口を開く。……放たれた言葉は、予想の範疇を超えて俺の眠気を吹き飛ばした。
「今度のknightsのライブには、ニナさまも同行する運びとなりました」
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ミー(プロフ) - マジで渉どっちかわかんなかったです笑笑 (2017年8月15日 14時) (
レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
蒼狼(プロフ) - 作品めっちゃ面白いです！Twitterの方でフォロー（？）しました！ (2017年7月9日 19時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
風夏 - 泣きました。ガチで泣きました。みかちゃん良い人すぎて凄い！これからも、面白い作品ヨロシクお願いします！ (2017年6月30日 21時) (レス) id: c04ac3408a (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - かぜかなたさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。当方、あんスタを知っている前提でお話をかいているので、分かりにくい箇所もあったかもしれません…。ぜひこれからあんスタについて詳しくなって、また読んでください(*'▽'*) (2017年3月11日 23時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
かぜかなた - あんすたあまり知らないので、初心者でもわかるような内容にしてもらいたいです。 (2017年3月3日 23時) (レス) id: 4812fd1ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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