一念発起/4 ページ26
「だから、おれに任せとけ☆」
月永先輩はそう言って、ドンと胸を叩く。そういえば、シナリオって結局何なんだろう？前は想像しろとかなんとか言われてうやむやになったし。
素直にもう一度聞いてみると、月永先輩はにぱっと笑って一言。「天祥院のマネ！」……エッちゃん会長の真似ってなんだ。リーダーさんに会長の真似はあり得ないほど似合わないよ？
「あ、そういえばエッちゃん会長と言えば、次私がなんか大きな事件起こしたら停学にするそうです」
「はぁ！？」
一番に声を荒げたのは、やはり瀬名先輩だった。「いつそんなこと言ってたのぉ！？」ひい、怒鳴り声が耳に痛い。
「数日前に……」
「ハァ！？なんで今言うのよ！？」
なるお姉ちゃんまで身を乗り出してきた。……普通に忘れてたよね。あと会長に直接聞いたわけじゃなくて日々樹先輩に聞いたことなんだけど、内密にって言われたから先輩のことは伏せておこう。
「もしかするとあいつ、「それ」を狙ってライブのプロデュースを引き受けたのかもしれない」
「ならば尚更、厳重注意しなければなりませんね……」
凛月先輩と司くんが、神妙な面持ちで顔を伏せる。と、凛月先輩が怒りの滲んだ声で呟いた。
「そう、あいつ……は〜くんにまで手を出そうとしてた。絶対許さない、は〜くんは純粋な良い子なのに」
あの香りが、人を惑わす。凛月先輩はそう零した。……私にしたらキツいレベルだけれど、好きな人からしたらいい匂いなのかな。創くんはサシェとか持ってるし。
そう思っていたら、凛月先輩がまるで私の心をよんだかのように首を振った。
「最初は臭い、って思うかもしれない。けど、一度とりこまれたら、あの香りはあいつに心酔させる毒になる」
「何ですかその魔術みたいなの！？」
逆に使ってみたい。ニナは魔女だったりするの？だって吸血鬼も魔法使いもいるんだから、魔女がいてもおかしくないよね？
「ともかく！……不安はあるでしょうけど、まずは目先のライブを成功させましょ？あんな子に、アタシたちは負けないわ」
きらきら煌めく笑顔で、鳴上先輩はウィンクした。その背中に、月永先輩が飛びついてくる。
「おれたちのknightsのアンサンブルを、目一杯響かせよう！ほら、円陣組もうっ」
あたふたする司くんの腕を掴んで、逃げようとした瀬名先輩も巻き込んで、月永先輩は笑う。
立ち向かえる。絶対に、負けない。もし、何かあったとしても＿＿＿ライブだけは成功するようにと、切に願った。
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ミー(プロフ) - マジで渉どっちかわかんなかったです笑笑 (2017年8月15日 14時) (
レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
蒼狼(プロフ) - 作品めっちゃ面白いです！Twitterの方でフォロー（？）しました！ (2017年7月9日 19時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
風夏 - 泣きました。ガチで泣きました。みかちゃん良い人すぎて凄い！これからも、面白い作品ヨロシクお願いします！ (2017年6月30日 21時) (レス) id: c04ac3408a (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - かぜかなたさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。当方、あんスタを知っている前提でお話をかいているので、分かりにくい箇所もあったかもしれません…。ぜひこれからあんスタについて詳しくなって、また読んでください(*'▽'*) (2017年3月11日 23時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
かぜかなた - あんすたあまり知らないので、初心者でもわかるような内容にしてもらいたいです。 (2017年3月3日 23時) (レス) id: 4812fd1ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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