毒の芳香/1(side創) ページ17
に〜ちゃんの言いつけを守ったまま、数日が過ぎた。
もちろんAさんとは話していないどころか、会わないように避けている。だって、上手く顔を合わせられる自信なんてないですから。
彼女のことを思い出すたびに、「創くんには関係ない」と言ったあの顔が離れない。
Aさんは何もやってないと信じていた。けれどよく考えたら、彼女がやってないという証拠は何もない。それだけじゃない、最近の彼女の様子は明らかにおかしい。誰にでもフレンドリーに接する彼女が、人との接触を避けている。むしろ、怪しい言動ばかりしていた。
……もしかして、本当に。
そんな考えを、頭を振って打ち消した。あの太陽みたいに純真で明るいAさんが、人を傷つけるようなことをするはずがないですもん。
けれど、ニナさんに怪しいところなんて見当たらない。それどころか、周りをよく見れていて、優しい良い人だ。
クラスの皆に慕われているし、他にも彼女のことを好いている人がいっぱいいるらしい。納得は出来ます、だって引っ込み思案なぼくにも積極的に話しかけてくれますし。
そんな、優しい子が。嘘をついてまでAさんを陥し入れる理由なんてあるでしょうか？
……駄目だなぁ、ぼくは。毎日そんなことで悩んでばかり。これが悪い夢なら良いのに、と現実逃避したりして。
「創くん！」
ぼくの名前を呼ぶ声に気づいて、ぼくは顔をあげた。廊下の向こうからニナさんが走って来ている。遠く離れていても、彼女の濃く甘い香りが漂ってきていた。
「ニナさん、どうかしましたか？あと、廊下を走ったら怒られちゃいますよっ」
「わっ……うん、次から気をつけるね、ありがとう！それより、創くん。ちょっと確認したいことがあるんだけど」
「何ですか？……ああ、次のライブ企画のことですね。あっ、でも……あのう、僕じゃ頼りないでしょうし、に〜ちゃんとかに聞いた方が……」
おずおずとそう言いながら、ニナさんを見る。すると彼女は、むうっとしたような表情で言った。
「私は、創くんに聞いてるんだよ。皆の意見も聞きたいし、創くんのことを信用しているから……それなのに、自分のことを卑下しないで」
叱るような口調だけれど、言葉にはぼくへの気遣いがこもっている。ああ、やっぱりこの人は優しい人だ。
すみませんと頭を下げると、彼女は謝らなくていいわ、と笑った。はにかんだ顔がとても可愛らしい。
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ミー(プロフ) - マジで渉どっちかわかんなかったです笑笑 (2017年8月15日 14時) (
レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
蒼狼(プロフ) - 作品めっちゃ面白いです！Twitterの方でフォロー（？）しました！ (2017年7月9日 19時) (レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
風夏 - 泣きました。ガチで泣きました。みかちゃん良い人すぎて凄い！これからも、面白い作品ヨロシクお願いします！ (2017年6月30日 21時) (レス) id: c04ac3408a (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - かぜかなたさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。当方、あんスタを知っている前提でお話をかいているので、分かりにくい箇所もあったかもしれません…。ぜひこれからあんスタについて詳しくなって、また読んでください(*'▽'*) (2017年3月11日 23時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
かぜかなた - あんすたあまり知らないので、初心者でもわかるような内容にしてもらいたいです。 (2017年3月3日 23時) (レス) id: 4812fd1ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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