Liar/1(sideスバル) ページ48
放課後、2-Aの教室内にて。
俺たち「Trick star」とあんずは、机を囲んで盛大なため息をついた。
「結局、何にも分からなかったね」
そう言ったのは、ウッキー。片手で端末をいじりながら、言葉を続ける。
「Aちゃんとニナちゃんの事件について、さっきも校内SNSとかで調べてみたんだけど。明確に「Aちゃんがいじめっ子」って分かる証拠は見つかってないみたいだよ」
「だよね〜？Aって、そんな子じゃないもん！」
例えるなら、犬。ガミさんとは違う感じね。素直で、嘘がつけなくて、人懐こい子。そんな子が、「新しく来た転校生をいじめている」なんて噂、信じられる？
「だが、校内では随分とAが悪者だという噂が広まっているぞ」
「なんたって、あのknightsも……凛月も、いってるからな」
Aと一番仲が良かったのはknightsだよな、とサリ〜。そんなknightsまでもが言うなら、あの「噂」は本当なのかもしれない。だけど。
「そんなの、全然キラキラしてない！A、泣いてたじゃん。もしAが加害者だとして……その理由も知らないのに、責めるのは間違ってる」
「落ちつけ、明星。その涙が演技の可能性もあるだろう。俺も部長の演技には幾度となく騙された。泣いて、訳を話さなくていい「理由」を作ったんじゃないか？」
「む、ホッケ〜はAを信じてないの！？」
「可能性の話だ。……出来るなら、俺も信じたい」
ホッケ〜の暗いトーンに、教室に沈黙が降りる。それを裂いたのは、サリ〜の一言だった。
「あんずは、どう思う？」
黙ってなりゆきを見守っていたあんずに、俺たちは視線を集める。彼女は俺たちを見上げて、それから視線を落として。次に視線をあげたあんずは、毅然として俺たちを見る。
私は、と彼女が口を開いた瞬間だった。
「皆さん、まだ残っていらしたんですね」
教室の、出入り口。立っていたのは、綺麗な栗色の髪をサイドでゆるく結んだ、可愛らしい女の子。
ニナは、見てるこっちが癒されるような笑顔で、優しく言った。
「ちょうど良かった、明星先輩たち。私まだ、道をよく覚えていなくて。いつも案内してくれる友達が、用事でかえっちゃったんです」
＿＿だから、一緒に帰りませんか？＿＿
彼女は優しい。悪い気配なんて、微塵もない。なのに、なんでこんなにも、不安になるんだろう？
物語はまだ、始まったばかり/0(side敬人)→←灰心喪気/4
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紅茶が凍っちゃった - 今28話なんですけど、アスターの花言葉に信じる恋っていうのがあって死ぬかと思いました… (2022年12月30日 12時) (
レス) @page28 id: 4e52f11739 (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - まだ途中ですが、leaderと草食べるのところで盛大に笑ってしまいましたwww最高ですもう、アメイジングさらっと言っちゃう主人公ちゃんも面白いですwww (2017年8月14日 2時) (レス) id: 9cb245a304 (このIDを非表示/違反報告)
もっちり兎(プロフ) - チベットスナギツネで検索かけてしばらく爆笑してました。面白くて、大好きです！(この小説がです！) (2017年6月12日 22時) (レス) id: e54c16753f (このIDを非表示/違反報告)
まめだいふくもち(プロフ) - 匿名さん» ご指摘、誠にありがとうございます。つきましては、お手数をおかけしますが改悪だと感じられる箇所をお教えいただけると変更しやすいので、お教えくださると幸いです。 (2017年6月10日 21時) (レス) id: 8f73a5bd97 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 二次創作の裏切りはキャラの改悪につながり、原作のイメージダウンとなりうる可能性があります。なので作品のパスワード保護、または改悪部分の変更、又は作品の削除をお勧めします (2017年6月10日 19時) (レス) id: 41b9136f09 (このIDを非表示/違反報告)
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