【花より男子】花沢類の幼馴染 10(男主) (ページ10)

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「俺も手伝うよ」

「ありがとうっ。えっと名前…、」

「A、AA」

「あたし中島海」

「よろしく。おじさん、おんぶの方が早いし後ろ乗ってよ」

「え～、悪いねえ」

しゃがみ、首に手を回してもらう。

「平気、平気」

海「Aさんか～。Aさんって身長高いし、高そうな服着てるよね！お金持ちだったりして
あっ！小林のおじいちゃんたらっ。おんぶされちゃって‼」

「大丈夫。力はあるから。このおじいちゃんは親戚？」

海「ううん」

なんだ。仲よさそうだったから、てっきり…

「あーーっ！海ちゃんだっ」

おじいさんの病室にたどり着き、中に入ると子供が嬉しそうに駆け寄ってきた。

海「おー、元気⁉」

「海ちゃんあそぼーっ」

海「だめじゃん。ヒロシくん寝てなきゃー！
あ、Aさんおじいちゃんのベットここなの」

「海ちゃん海ちゃん。ちょっとおいで」

今度はおばちゃんに呼ばれてる。

「息子がさっき来てね。大福持って来てくれたから食べなよ」

海「わあ！ありがとうっ。杉山のオバちゃん
よかったね息子さん来てくれたんだっ。
だから言ったでしょ。母親の心配しない息子なんていないってー」

「そーだねえ。まったくだよ」

海「あ、おばちゃんAさんの分ももらっていい？」

「もちろんだよ。もってきな！」

「ありがとうございます。…すげえな。みんなと仲良いんだな」

海「なんか病室出てぶらぶらしてたら仲良くなっちゃって。やっぱさ、病院ってただでさえ気が滅入るじゃん？みんなでワイワイしたほうがたのしいんだよね」

すごいたくさんの人に囲まれて、太陽みたいな子。それが第一印象。