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海ちゃんはすごい。
俺のこともこの人達と仲良くなれるような空気を、自然とつくってくれた。
そのおかげか、思ったより長話してしまった。


「そろそろ戻ろうかな」


海「あ!私も」


またね!と声を掛けて一緒に廊下に出た。


海「あ、最近上の特別室に入ってきた人だ。
すごい噂になってるの。看護婦さんとかキャーキャー言ってて。


噂?誰だろうと顔を上げると、視線の先にいたのは類だった。
まぁ、たしかに個室だし、キャーキャー言われてるな。…って、あいつ何歩いてんだ!
慌てて立ち上がった俺よりも先に動いていたのは海ちゃんだった。


海「こんにちわっ!最近入院した人ですよね?
初めまして。あたし海っていうの。あなたの下の階の402号室。よろしくねっ」


類「……興味ない」


「あ、類っ」


海「ダメだよ。あなたがどんな有名な人か知らないけど、あたしには関係ないし、病院では病人に平等なの‼」


総「おーいたいた。
なにやってんだよ。まだ歩いたらやべーだろが」


類「……」


総「あ、おいっ、類」


司「なんなんだあいつ」


海「イライラするんだよね。
ふだん健康な体が言う事きかないと」


美「知り合い?A」


「…ん?知り合い…か?昨日会ったんだけど。海ちゃん」


総「ども、俺たちさっきの無愛想な男のダチ」


美「へー。Aやるじゃん。類がいながらナンパかよ」


「してないからね」


すごな海ちゃんって。
あの無愛想な類に怯まないなんて。
内心、感心する。


大体の人は、無愛想で感情のよめない類に遠巻きに見ているだけ。
あの独特なオーラで、人を寄せ付けなかったから。


美「海ちゃん。お茶しに行こっか」


総「この近くにカフェがあるから行こーぜ」


海「自販機あるよ。こっちに。
それにあたしこれから夕食なの。
食べないと看護婦に怒られちゃう。
じゃあまたね!」


総「病院食に負けたな」


美「自販機に負けた」


総/美「「燃えるぜ」」


「…お前ら。病院に来てそれかよ」

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悠人(プロフ) - レイナ丸さん» ありがとうございますTT なんて最高級な褒め言葉なんだ!! (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - クロりんごさん» 全く同意です(・・;) (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - みかんちゃんさん» コソッ(・Д・)ノ[続編] (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - 海ちゃん、きみは全読者を敵に回した。そして作者様貴方もこんな素敵な作品を作るだなんて罪な人!更新楽しみです!カバディしながら待ちますね!! (2019年7月2日 15時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - やっぱ海ちゃん性悪だなぁ……ひええええ (2019年7月2日 14時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠人 | 作成日時:2019年5月5日 20時

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